○鑑定コラム
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ホームページを開いて10年たった。
2002年(平成14年)1月13日に、ドメインも取得し、当ホームページを立ち上げた。
ホームページを開設したころ、私のホームページの内容を見て、
「その様なホームページを開いても、誰も訪れる人はいないょ。
もっと見栄えの良いホームページを作らなくては。」
と忠告して下さる人もいた。
私もそう思ったが、簡潔にして全て自分で作れる程度のホームページで良いと判断した。
それ故、ホームページの玄関先及び体裁は、極めて素人くさく見劣りすると自覚している。
私は、それで充分と思っている。
ただ題字の「田原都市鑑定株式会社」は、不動産鑑定書の表紙にも使っているものと同じであり、今は亡き父が書いてくれたものである。
出来の悪い息子ではあるが、父への感謝の意を込めて、大切にしたいと思って使用している。
鑑定コラム欄を設け、鑑定評価は実証科学であることの記事を発表して広めて行こうと思った。
果たして読んで下さる人がいるかどうか危惧した。
当初は訪問者ゼロの日も続いた。
グーグル、ヤフーがいつ訪問してくれるのか待ち望んだ。
開設して2ヶ月ほどしてグーグルが訪れ、いつの間にかヤフーも訪問していた。
それを境にして、語句検索による当ホームページへのアクセスが少しづつ増えてきた。
グーグル、ヤフーの検索エンジンの凄さをここで知る。
日本人はどうして検索エンジンというものを思いつかなかったのであろうか。
鑑定コラム第1号は、「木造30年」と言うタイトルの記事である。
15行程度の500字にも満たないコラム記事である。
それから10年経ち、現在は本コラム記事を含めて855本のコラム記事になった。
今読み返すと、間違っているのでは無いのかと思われる内容のものもある。
又現在でも読まれている記事もある。
鑑定コラム19)「還元利回りの求め方」
鑑定コラム18)「店舗売上高と家賃割合」
上記2つの記事は、2012年1月1日付コラム統計の上位10 に顔を出している。
その2つの記事は、2002年4月に発表したもので、10年前に書いたものである。
10年前の記事が、今でもアクセスの10位内にあるということも不思議なものである。
もっとも、それ以後の記事に、コラム18、19を上回る内容のものが無いということにもなるが。
当初心配していた「訪問者が居るだろうか」と言う問題は、杞憂に終わり、現在は甚だ多くの人々が一日に訪問して下さる。
あるときには、訪問者が多くて、キャパ(記憶容量)の小さい当ホームページがパンクするのではないかと心配したこともあった。
多くの訪問者の存在を知ると、ネットの世界は怖い世界であることから、うかつなことが言えなくなるというプレッシャーも時には生じてくる。
とはいえ、時には辛辣な不動産鑑定評価批判の記事を書いている。
これに反発している不動産鑑定士もいるようである。
鑑定評価基準が間違っていると発言する田原拓治という不動産鑑定士は、けしからんと言っている人もいる様だ。
辛辣な不動産鑑定評価批判の記事を書いていることは、不動産鑑定業は情報産業の業種であり、情報の世界に生きているのが不動産鑑定士であることを、不動産鑑定士は理解していないのではなかろうかと実感するからである。
また、物事の基準と言うものは、作られた直後から陳腐化が始まり、次のより良い基準への動きに移るものである。
そして現行基準が実態に合わなくなると改正される事になるのである。
改正されるということは、改正しなければならないという実態がすでに存在しているのである。
何故存在しているのか?
常により良い実態と言うものは、先に先にと進んでいる。
不動産の価格は、昨日、今日、明日と変動の過程にあると言うが、鑑定評価基準も土地価格と同じく変動の過程にあるのである。
質の悪い不動産鑑定書が大手を振って闊歩することは、自らが情報閉鎖した狭い世界で安住して居るために生じるのである。
厳しく他人に、自己の書いた不動産鑑定書を批判された事が、今迄に全くなく、つまり危機意識というものを全く感じたことなく過ごして来ているのではなかろうか。
裁判で第三者から、徹底的に批判され、根本的に考え方が間違っていると具体的に指摘され、頭から水をぶっかけられなければ、自己の不動産鑑定書が間違っていることがわからないのであろうか。しかし、それでは遅すぎることになる。
訪問者の中には、ホームページ開設当初1年頃より訪れて下さっている方もひょっとしておられるかも知れない。
或いは訪問歴8年、7年の方もおられるかもしれない。
それらの方々には深く感謝致します。
これからも、鑑定評価の実証性の切り口から、オリジナルな記事を書いて行くつもりです。
引き続きご訪問頂ければ幸いです。
鑑定コラム847)「鑑定コラムで読まれている記事上位10(2012年1月1日)」
鑑定コラム1)「木造30年」
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