「ぎょうせい」という官公庁向けの出版を主としている出版社がある。
その「ぎょうせい」が出版している雑誌の一つに、『判例地方自治』という雑誌がある。
地方自治体に関する判例を紹介する雑誌である。
判例時報、判例タイムズに続いて、その『判例地方自治』の平成26年1月号(375)のP23に、車返団地事件の最高裁の破棄差戻の判決が、重要判決として紹介されている。
判決紹介には、最高裁の破棄差戻の判決のみでなく、その原因となった二審の東京高裁の判決、そして一審の東京地裁の判決も掲載されている。
車返団地事件の東京地裁、東京高裁の判決を読んで、最高裁の破棄差戻の判決を読めば、最高裁が何故二審判決を破棄したのか分かるであろう。
「ぎょうせい」の『判例地方自治』の雑誌は、殆どの市町村は購読しているであろう。
『判例地方自治』の雑誌で、重要判決として紹介されることによって、車返団地事件は、日本全国の地方公共団体の税務関係部署の人々の知るところとなった。
今後は、地方公共団体の税務関係者の研修において、実務上の取り扱い方針が詳しく説明されるであろう。
鑑定コラム1154)「車返団地事件が判例時報、判例タイムズに掲載」
鑑定コラム1101)「破棄差戻 春名鑑定士よくやった」
鑑定コラム1092)「最高裁の傍聴へ」
鑑定コラム1093)「最高裁の最初の階段は13段だった」
▲