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1494)大和ハウス工業が売上高3兆円企業になった

 大和ハウス工業株式会社の売上高が、3兆円になった。

 平成28年5月13日、大和ハウス工業が、平成28年3月期の決算を発表した。

 それによると、売上高は、3兆1929億円である。3兆円台に乗った。

 営業利益は、2431億円である。

 営業利益率は、7.6%である。

 前期平成27年3月期の売上高は、2兆8107億円、営業利益1803億円であったから、1年間で、

            売上高      13.6%
            営業利益    34.8%

の伸び率である。

 売上高増には、小田急建設株式会社、フジタ株式会社のM&Aが貢献しているようである。

 過去の売上高の推移を見ると、次の通りである。

        平成25年3月   2兆0079億円
        平成26年3月   2兆7003億円
        平成27年3月   2兆8107億円
        平成28年3月   3兆1929億円

 大和ハウス工業は、戸建住宅の販売事業だけの会社ではない。

 ホテル事業、物流施設等多種な事業も行っている。

 平成28年3月期の各セグメントの売上高は、次の通りである。

            戸建住宅       3783億円
      賃貸住宅             8801億円
            マンション            2793億円
            住宅ストック           955億円
            商業施設              4955億円
            事業施設              7363億円
            その他                4588億円

 大和ハウス工業という会社の名を私が知ったのは、50年程前の大学生の頃であった。

 大卒の新入社員募集が、大学に来ていた。

 1965年頃の売上高はいかほどであったろうか。

 創業者の石橋氏兄弟が、経営していた。小さい規模の会社であった。

 それが50年経って、3兆円の売上高の企業に成長したのである。

 不動産鑑定業を開業して、一番最初に大和ハウス工業の名に遭遇したのは、戸建住宅の担保価値を把握するための鑑定評価の時であった。

 その戸建住宅は、大和ハウス工業が建てた居宅建物であった。

 再調達原価を把握するため、構造物である軽量鉄骨のチャンネル鋼材は、u当り何s使用しているのか知りたくて分析してみた。

 しかし結果は、どうもはっきりと私には分からなかった。

 その後も、時々大和ハウス工業の名を不動産鑑定の仕事で耳にして来たが、最近では、以下の案件で目にすることがあった。

 最近の企業は、所有する土地を売却する場合には、競争入札に掛けて売却する事が多い。

 ある企業から、所有する広大な社宅土地売却するために、私に不動産鑑定の依頼があった。その鑑定評価した土地を、競争入札で、大和ハウス工業が落札したと云うことを、後日聞いた。住宅地の土地であるから、落札した大和ハウス工業は、大規模分譲戸建住宅の用地を取得したのかと思った。

 所有土地を定期借地権で貸している企業より、減損会計に伴う時価評価の不動産鑑定の依頼があった。

 定期借地権付土地の場合の鑑定評価には、その土地の定期賃貸借契約書が必要である。依頼企業から提示された定期土地賃貸借契約書に、借り主は大和ハウス工業の名前があった。

 大和ハウス工業は、定期借地権で借りた土地の上に倉庫を建て、物流事業を行っていた。


  鑑定コラム1641)
「大和ハウス工業の売上高 3兆5129億円」

  鑑定コラム1452)「大和ハウスが3兆円企業になりそうだ」


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