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1540) 錦織全米オープンベスト4

 2016年9月10日、2016年テニス全米オープンの錦織は、ベスト4で終わった。

 2016年リオ・デ・ジャネイロオリンピックで、マレーに準決勝で敗れて3位決定戦でナダルに勝ち、銅メダリストになった錦織は、4大グランドスラムの一つである全米オープンに臨んだ。

 準々決勝で、リオのオリンピックに敗れたマレー(オリンピックで優勝する)に接戦の末雪辱した。

 上位4人の一人になった。

 ベスト4位になったことは、それ自体称賛すべきことである。

 並の力で4大大会のベスト4に成れるものではない。

 現在錦織は、世界ランキング7位であるが、世界ランキング10位の人ですらベスト4位に残れるものではない。

 テニスの世界ランキング10位の力は、とてつもなく強く高いレベルであり、そのプレィヤーは超一流プレィヤーである。

 体の小さい日本人が、全米オープンでベスト4に残れるのは、奇跡に近い。

 錦織は、一昨年の全米オープンは、準々決勝でワウリンカに勝ち、準決勝で待望のランク1位のジョコビッチに勝って決勝に出て、チリッチに負けて準優勝になった。今年は再び準決勝まで来た。

 この様な人は、日本人にあって100年に一人出るか出ないかの逸材である。

 2016年の全米オープンの準決勝の相手は、世界ランキング3位のワウリンカであった。

 4大グランドスラムは、5セットの試合で勝敗を争う。先に3勝した方が勝ちとなる。

 錦織は最初の1セットを取った。

 2セット目も上手く行ったが、6−6のタイブレークにもつれ込み、結局7−6で2セット目を落とした。

 この2セット目を落とした事が、精神的、肉体的に影響したのか3セット、4セットを落とし、ワウリンカに負けた。

 残念であった。

 2セットが取れていればと思われるが、2セット中盤から錦織のミスが目立った。サーブが入らなくなり、リターンも上手く行かなくなった。

 ボールを追いかける意欲が薄らいで来たように感じられた。
 何か体の変調をきたしたのであろうか。

 プロテニスの試合は、男子プロテニス協会(ATP)が全世界を舞台にして、ツアートーナメント試合を行っている。試合は規格によって250シリーズ、500シリーズ、マスターズ1000、4大グランドスラム(全豪、全仏、ウインブルドン、全米)と区別されている。

 試合参加者は、得点によってランクされている。

 現在の世界ランク10位までは、下記である。

   1位 ジョコビッチ
   2位 マレー
   3位 ワウリンカ
      4位 フェデラー
      5位 ナダル
      6位 ラオニッチ
      7位 錦織
      8位 ベルディハ
      9位 チリッチ
     10位 チィエム

 ランキングは、各人の獲得得点の変化によって常に変わる。

 錦織は、250、500シリーズの試合の優勝はあるが、マスターズの試合の優勝は未だない。

 4大グランドスラムの優勝を狙うのは良いが、まずマスターズで1勝するのが先だ。

 ゲームでしくじると、試合を投げる性格がどうもありそうであるから、精神的に今より少し強くなって欲しい。

 負ける試合でも、その試合から技を身につける、試合中に成長するという考えに切り替えて対処すれば、何回も何回もジョコビッチ等に敗北を喫することは無くなるのでは無かろうか。

 試合中にミスして負けそうになった場合、試合が終わったら弱点を練習して直し、次の試合に勝とうと思わず、試合中に弱点が分かったらそれを解決するにはどうしたらよいか、試合中に実践して見る事だ。繰り返して行けば、ブレークできる。ブレークした時が、新しい技を会得した時だ。上達した時だ。

 恐らく錦織は、今迄も試合中に技を身につけて来たと思う。事実身につけて来た。

 上位の人と試合を行う時は、そのチャンスをより活かして欲しい。
 試合を投げるなどという態度は取るべきではない。それは自分の進歩を自分で止めている様なものである。



****追記 2016年9月13日

 2016年全米オープンの決勝戦は、ランク1位のジョコビッチとランク3位のワウリンカの間で争われた。

 ワウリンカが3-1で勝利し、ワウリンカが2016年全米オープンを制覇した。

 ワウリンカの全米オープン制覇は初めてである。


  鑑定コラム1247)
「錦織 テニス全米オープン決勝進出」

  鑑定コラム1376)「小よく大を制す」


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