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1623)甲府リニア予定地周辺の地価は変動率0%(2017年1月)

 平成29年1月1日時点の土地価格である地価公示価格を、国土交通省が、2017年3月21日に発表した。

 リニア新幹線の山梨県内のリニア駅が作られると思われる甲府市大津町の地価公示価格(甲府9-1 甲府市大津町941-7)は、

            u当り   18,000円

と発表された。

 一年前の平成28年1月1日の価格は、u当り18,000円であった。同じ価格である。一年間の変動率は0%である。

 一年前は▲0.62%の下落であった。下落が止まった。

 地価公示価格甲府9-1の過去の価格推移は、下記である。

   平成23年1月1日  u当り 21,200円 (-)
   平成24年1月1日  u当り 20,100円 (▲5.2%)
   平成25年1月1日  u当り 19,000円 (▲5.5%)
   平成26年1月1日  u当り 18,700円 (▲1.6%)
   平成27年1月1日  u当り 18,100円 (▲3.2%)
   平成28年1月1日  u当り 18,000円 (▲0.6%)
   平成29年1月1日  u当り 18,000円 (0.0%)

 アベノミックス政策である黒田日銀の超超超金融緩和によって、東京都心高度商業地の地価は大幅に上昇しているが、その影響は甲府にはあまり及んでいないようである。

 しばらくは甲府9-1の地価公示価格は、上昇率0%で続くであろう。

 黒田日銀の超超超金融緩和政策もいずれは終わる。そうすれば、値上りしていた土地価格は暴落する。

 その時、甲府9-1の地価公示価格は、どう反応するか。

 2017年3月31日の建設通信新聞ウエブ版は、

  「リニア新幹線神奈川県も本格着工/梶ヶ谷非常口・資材搬入口新設で安全祈願」

のヘッドラインで、JR東海による川崎梶ヶ谷貨物駅構内でのリニア新幹線の資材搬入・非常口の縦坑の工事着工を伝える。

 リニア新幹線は品川駅から、川崎梶ヶ谷の地下を通り、相模原の橋本に向かう様だ。

 2017年の3月の中頃、山梨県の大月に土地価格の不動産鑑定に行って来た。

 地元の人と話をしていたところ、リニア新幹線のトンネルの土を運び出すダンプカーが随分とここを通ったと云う。そして近くに土を運び出した坑道口があると云う。

 興味を持って、その坑道口を見に行った。

 坑道口は山裾にあった。谷川の反対側に坑道口は見えた。中に入れないようにふさがれていた。

 地中のリニア新幹線のトンネルを掘った土が、ベルトコンベアで運ばれ、谷川にコンベアの橋が架けられ、こちら側の広場に土が盛られ、それを何台ものダンプカーで何処かに運搬したと、地元の人は話す。

 今は、坑道口が閉められ、広場も無くなっていることから、リニア新幹線のトンネル工事は終わり、次に進んでいるであろう。

 国土交通省が発表している地価公示価格甲府9-1の詳細を、下記に記す。

****


標準地番号 甲府9-1 

調査基準日 平成29年1月1日
所在及び地番 山梨県甲府市大津町字堰間941番7外
用途区分 工業地
交通施設、距離 国母、 4,500m
価格 18,000(円/u)
対前年変動率(%) 0.0(%)
地積u 8,248u
形状(間口:奥行き) 台形 (1.0:1.5)
利用区分、構造   建物などの敷地、その他(SRC,RC,S,W,B以外、及び田、畑)
利用現況  工場
給排水等状況  ガス・水道・下水
周辺の土地の利用現況  中規模工場が建ち並ぶ既成工業団地
前面道路の状況 西12.0m  市道
都市計画区域区分  市街化区域
用途区分、高度地区、防火・準防火  工業専用地域
建ぺい率(%)、容積率(%)  60(%) 200(%)

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  鑑定コラム1469)
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  鑑定コラム1776)「甲府9-1の地価公示地が変わった どうして」


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