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1800)ビジネスホテル料金とビル賃料との関係

1.2018年7月10日宿泊日のビジネスホテル料金をまとめる

 名古屋、京都、岡山、大阪、東京と5つの都市のそれぞれの駅を中心としたビジネスホテル料金を調べてきた。

 そのビジネスホテル料金をまとめる。

 ビジネスホテルの条件は、朝食付シングルでセミダブルは除く、一人当りの宿泊費である。調査は宿泊ネットのじゃらんnet(リクルート)に掲載されている金額である。

 その一人当りの平均宿泊費等を下記に記す。

 低い料金、高い料金は、標準偏差1倍の高低の料金である。

 下記の求め方で求める。

     低い料金=平均料金−標準偏差の1倍
          高い料金=平均料金+標準偏差の1倍


都市名 平均料金 円 低い料金 円 高い料金 円
岡山 7875 5961 9789
大阪 10341 6527 14155
京都 8318 6302 10334
名古屋 9095 6058 12132
東京 12837 8561 17013


 低い料金を見ると、下記である。

     岡山   5,961円
     大阪      6,527円
     京都      6,302円
          名古屋  6,058円
     東京   8,561円
 
 東京の低値8,561円、高値17,013円は、今後のビジネスホテルの動向の1つの指標になるのでは無いかと思う。

2.ビジネスホテル料金とビル賃料との関係

 5都市のビジネスホテル平均料金を、何かのデータで説明出来ないかと考えた。
 
 5都市のビジネスホテルのデータは、一応駅前の商業地に立地しているビジネスホテルとして選んでいる。

 その地域とは、事務所ビルが建ち並んでいる地域では無いか。

 とすると事務所賃料が存在している。

 事務所賃料とビジネスホテル料金とは、関係が存在しないか。

 事務所賃料で、ビジネスホテル料金は説明出来ないか。
 
 説明出来るのでは無いか。出来ると仮定する。

 それでは、出来るという仮定命題を解けば良いと、思考回路をめぐらす。

 思考回路は続く。

 では、駅前商業地の事務所賃料をどの様にして取得するか。

 駅前商業地の事務所ビル賃料は、発表されていないか。

 どこかで発表されていないか。

 ある。ある。

 それはどこで。

 日本経済新聞にある。

 日本経済新聞のオフイス賃料のデータが利用出来ないか。

 調べて見ようと、思考回路から脱却し、仮説を立証する為の分析の実際に取りかかる。

 岡山駅周辺のビジネスホテル料金の平均は、7,875円だった。

 日経のオフイス賃料(2017年11月4日)の「岡山駅周辺」の高い方の賃料は、坪当り1.5万円である。

 東京駅周辺はどうか。

 丸の内側はビジネスホテルは無いから、八重洲〜日本橋のオフイス賃料はいくらなのか。

 八重洲〜京橋〜日本橋のオフイス賃料の高値は、坪当り4.2万円だ。ビジネスホテル料金は12,837円だ。

 ビル賃料とビジネスホテル料金の間には関係がありそうだ。

 分析してみるか。

 こうして、日経オフイス賃料とビジネスホテル賃料の関係を分析してみた。

 その分析結果は下記である。

            X : 日経オフイス賃料、坪当り円。2017年11月4日のデータ
            Y ;  5都市のビジネスホテル平均料金 、一人当り円

とする。

 XYのデータ数値は、下記である。

                       ビル賃料X      ビジネスホテル平均料金Y

 岡山駅周辺        15,000円    7,875円 梅田周辺 30,000円 10,341円 四条烏丸周辺(注) 22,000円 8,318円 名古屋駅周辺 37,000円 9,095円 八重洲〜京橋〜日本橋 42,000円 12,837円

 (注)京都駅周辺のオフィス賃料が発表されていないので、「四条烏丸周辺」のデータを採用する。

 XYをグラフに落として見ると、右上がりの線形が引かれる。



ビジネスホテル料金



 データを回帰分析すると、下記算式が求められた。

          Y = 5313.6+0.1499X
                相関係数 0.824

 相関係数は0.824であるから、ビル賃料とビジネスホテル料金は、かなり高い関係があると判断出来る。

 名古屋のビジネスホテル料金は、ビル賃料に比し低い。これから同ホテル料金は上がるのでは無かろうかと、グラフから見て推測できる。

 求められた算式を考えると、ビジネスホテルの最低料金は、5,300円である。

 そのホテルが存在する周辺のビル賃料の坪当り賃料に0.15を乗じた金額に、5,300円を加算すれば、ビジネスホテルの料金がほぼ求められるということである。

 坪当りビル賃料の15%と云う数値が、ビジネスホテル料金との分析で浮かんで来た。この「ビル賃料坪単価の15%」という割合は、何を暗示するのか。


  鑑定コラム1795)「名古屋ビジネスホテル料金 平成30年7月」

  鑑定コラム1796)「京都ビジネスホテル料金 平成30年7月」

  鑑定コラム1797)「岡山ビジネスホテル料金 平成30年7月」

  鑑定コラム1798)「大阪ビジネスホテル料金 平成30年7月」

  鑑定コラム1799)「東京ビジネスホテル料金 平成30年7月」


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