2018年11月19日の夜、日産自動車の会長であり、フランスのルノーの会長であり、加えて三菱自動車の会長でもあるカルロス・ゴーン氏を、東京地方検察庁特捜部は身柄を拘束後に逮捕した。
逮捕事由は、有価証券報告書への給与の虚偽記載等である。
カルロス・ゴーン氏逮捕の翌日の2018年11月20日の夜、東京赤坂のホテルニューオータニの小さな会議室で、第67回の田原塾が開かれた。
田原塾は、それまで毎月開かれていたが、2ヶ月に1回の開催となった。
11月会は、今年最後の開催である。
講話の内容は、継続地代の求め方の話であり、差額配分法、スライド法、利回り法、賃貸事例比較法、賃貸事業分析法の継続賃料の求め方について述べた。
賃貸事業分析法を詳しく説明すれば、それだけで1時間は充分掛かる。
かなりのボリュームを1時間少しで話すのであるから、間違えやすいところ、重要な考え方を中心に話した。
参加者に、札幌と沖縄から来られた方がいる。
飛行機を使い、東京で一泊されることになる。
飛行機代、宿泊費を考えると、参加費は半端な金額では無い。それ程の金を支払って私の話を聞きたいと云われると、私の方は恐縮してしまう。
札幌の方は、既に今年3回目の参加である。
沖縄の方は、今回が初めてである。挨拶で、毎回は出席出来ないが、出来るだけ出席して、話を聞きたいと述べられる。
札幌、沖縄から参加される人が求めている内容のものを、私は話しているのであろうかと自問せざるを得なくなり、甚だしく恐縮する。
その他にも初参加の方がおられた。
初参加の方は、懇親会の途中に挨拶することになっているが、今回の初参加者の中で、鑑定コラムや著書を読んでいる感じでは、田原という人は強圧的で怖そうな人というイメージが強くあったが、会に参加して会って話しをすると、会う前のイメージと全く異なり、話しやすく、優しそうに感じて驚いたと云う。
この感想を聞いて、私は苦笑いをせざるを得なかった。多くの初参加の人からそれと同じ内容の感想をよく聞く。
鑑定業界では、私は、相当強面の不動産鑑定士と思われているようである。
鑑定コラム1700)「田原塾60回 3人の幹事に感謝」
鑑定コラム1831)「アパート収益とIRR値」
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