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先の鑑定コラム1872)「30年9月三菱地所の全国全用途の賃料は坪当り26,389円」で、「三菱地所の賃料は、他の事務所の賃料と比較して、ゆっくりと動意している。2年程度遅れて変動している。そして賃料の上昇下落の高低差の巾も少ない。このことについては後日述べたい。」と記した。
それについて述べる。
不動産仲介・不動産情報提供会社の三鬼商事株式会社が、事務所賃料を毎年発表している。
その中のメーンの事務所賃料は、「東京ビジネス地区」の賃料である。
東京ビジネス地区とは、東京の中心部の5区を云う。千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区である。
この三鬼商事が発表している東京ビジネス地区の事務所の平均賃料と、三菱地所の全国全用途の賃料と比較して見る。
両者の各年3月時点の賃料は、下記である。単位は坪当り円である。
年月
|
三菱地所全国全用途
|
三鬼商事東京ビジネス地区
|
2003年3月
|
22817
|
19175
|
2004年3月
|
22213
|
17758
|
2005年3月
|
21902
|
17593
|
2006年3月
|
21711
|
18095
|
2007年3月
|
21733
|
20064
|
2008年3月
|
22602
|
22574
|
2009年3月
|
23560
|
21295
|
2010年3月
|
24864
|
18264
|
2011年3月
|
24423
|
17495
|
2012年3月
|
23974
|
16716
|
2013年3月
|
23850
|
16504
|
2014年3月
|
23861
|
16325
|
2015年3月
|
23587
|
17195
|
2016年3月
|
25234
|
17973
|
2017年3月
|
25842
|
18730
|
2018年3月
|
26193
|
19699
|
両賃料をグラフに落として見ると、下図である。
グラフで見ると、三菱地所の全国全用途の賃料は、三鬼商事の東京ビジネス地区の事務所賃料より2年程度遅れて変動していることが分かる。
そして賃料の高値・低値の変動巾も、三鬼商事の東京ビジネス地区の賃料より小さいことが見てとれる。
平成30年3月の両者の賃料巾は、
26,193円−19,699円=6,494円≒6,500円
坪当り6,500円三菱地所の全国全用途の賃料の方が高い。
鑑定コラム1872)「30年9月三菱地所の全国全用途の賃料は坪当り26,389円」
鑑定コラム1501)「東京23区住宅地価格の2年遅れで動く賃料は」
鑑定コラム924)「ビル空室率は不動産業株価と逆比例の関係」
鑑定コラム279)「事務所賃料の底は2006年1月か」
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