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三菱地所は、所有する賃貸建物の全国全用途の毎月の賃料を同社のホームページに発表していたが、2018年1月以降は、何があったか発表しなくなった。
四半期毎の賃料は発表している。
発表は毎月賃料から四半期毎賃料に変更したようである。
発表されている2003年3月からの各期末(3月)の全国全用途の平均賃料(坪当り 円)を、下記に記す。2018年3月以降は四半期の賃料である。
年月
|
坪当り 円
|
2003年3月
|
22817
|
2004年3月
|
22213
|
2005年3月
|
21902
|
2006年3月
|
21711
|
2007年3月
|
21733
|
2008年3月
|
22602
|
2009年3月
|
23560
|
2010年3月
|
24864
|
2011年3月
|
24423
|
2012年3月
|
23974
|
2013年3月
|
23850
|
2014年3月
|
23861
|
2015年3月
|
23587
|
2016年3月
|
25234
|
2017年3月
|
25842
|
2018年3月
|
26193
|
2018年6月
|
26280
|
2018年9月
|
26389
|
2003年(坪22,817円)から2006年(坪21,711円)まで賃料は下がる。
2007年から2010年(坪24,864円)まで上がる。
2010年から2015年(坪23,587円)まで下がる。
2015年から2018年9月(坪26,389円)まで上昇し、現在も上昇している。
上記賃料の推移は、賃料評価の賃料変動率のデータに使用出来るが、三菱地所の賃料は、他の事務所の賃料と比較して、ゆっくりと動意している。2年程度遅れて変動している。
そして賃料の上昇下落の高低差の巾も少ない。
このことについては後日述べたい。
土地価格より見た場合、三菱地所の賃料は、東京23区の住宅地の価格よりも2年遅れで動意していることについては、鑑定コラム1501)「東京23区住宅地価格の2年遅れで動く賃料は」で述べた。
三菱地所の賃料データを使用する時は、この特性を考慮する必要がある。
鑑定コラム1501)「東京23区住宅地価格の2年遅れで動く賃料は」
鑑定コラム924)「ビル空室率は不動産業株価と逆比例の関係」
鑑定コラム279)「事務所賃料の底は2006年1月か」
鑑定コラム1873)「三菱地所全国全用途賃料は三鬼商事(東京ビジネス地区)賃料の2年遅れ」
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