外食産業の団体である一般社団法人日本フードサービス協会(東京港区浜松町 会長株式会社人形町今半社長 高岡真一郎氏)が、会員の経営する店舗の売上高、店舗数、利用者数、客単価の統計データを毎年発表している。
鑑定コラム1912)「パブ/居酒屋の売上高減が激しい 2008〜2018年の10年間」で、パブ/居酒屋の売上高は、▲31.9%のダウンと述べた。
鑑定コラム1913)では、10年間で店舗数は▲21%減り、鑑定コラム1921)では、客単価が▲8%減じたと述べた。
それら数値を見ると、パブ/居酒屋は、全く駄目な業界のごとく見えてくるが、希望の見えるデータ統計がある。
それは、利用者が10年間で11%増えているのである。
客単価は減り、店舗数が減ったが、利用者が増えたと云うことは、希望が持てる。
2008年の利用者数を100として、一般社団法人日本フードサービス協会が発表する対前年比の利用者数比一覧を見れば、下記である。10年間の変動率の計算は田原による。
(利用客数) | |||||
年 | ファーストフード | ファミリーレストラン | パブ/居酒屋 | デイナーレストラン | 喫茶 |
2008 | 100.0 | 100.0 | 100.0 | 100.0 | 100.0 |
2009 | 102.7 | 97.6 | 93.5 | 93.5 | 93.7 |
2010 | 103.8 | 101.3 | 98.0 | 98.0 | 100.8 |
2011 | 100.1 | 98.8 | 97.4 | 97.4 | 97.5 |
2012 | 103.0 | 101.2 | 105.1 | 105.4 | 101.3 |
2013 | 99.4 | 101.8 | 101.4 | 101.5 | 98.7 |
2014 | 95.8 | 100.3 | 101.5 | 101.5 | 97.1 |
2015 | 94.4 | 100.9 | 102.7 | 102.7 | 99.9 |
2016 | 102.4 | 99.9 | 104.4 | 104.4 | 99.7 |
2017 | 103.1 | 99.9 | 104.5 | 104.5 | 100.7 |
2018 | 101.7 | 99.4 | 102.5 | 102.5 | 99.0 |
10年間変動率 | 106.1 | 101.0 | 110.9 | 111.3 | 88.8 |
ファーストフード 106.1 ファミリーレストラン 101.0 パブレストラン/居酒屋 110.9 ディナーレストラン 111.3 喫茶 88.8
イ、売上高は、▲31.9%減 ロ、店舗数は、▲20.9%減 ハ、客単価は、▲8.2%減 ニ、利用者数は、+10.9%の増