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2113)東京23区住宅地価格の下落が始まる コロナの影響が出始めた

 2020年7月9日に野村不動産アーバンネットが、2020年7月1日時点の東京23区の住宅地の定点観測79地点の価格を発表した。

 79地点のうち値上がりしたのは3地点、値下がりしたのは21地点、横ばい価格が55地点であった。

 3ヶ月前の4月1日時点は、値上り4地点、値下がり5地点であり、3ヶ月後の7月の値下がり21地点は、4月時点と大きく異なっている。

 3ヶ月前の4月の価格発表時には、新型コロナウイルスの土地価格の影響は無いのだろうかと、4月1日時点の野村不動産アーバンネットの調査結果に首をかしげた。

 1年前の2019年4月には、これから23区住宅地の地価下落が始まるであろうと思ったが、その予想は外れ、地価下落しなかった。

 しかし、今回の新型コロナウイルス感染による日本経済への影響は大きく、産業界の売上高減が確実視される事から、不動産は別であると云うことは無く、23区の住宅地の価格は、1年遅れであるが下落に向かうと、私は予測する。

 2020年7月1日時点価格DI値を求めると、

          3-21
       ───── × 100=▲22.8                                      
           79
である。

 2020年4月1日時点のDI値は、▲1.3であったから、はっきりと地価下落の方向が見えてきた。まだ55地点は同じ価格である。これが徐々に下落に向かい出すと、地価下落は加速される。

 最近の東京23区住宅地価格のDI値を記す。計算は田原による。

      2019年1月   +1.3
      2019年4月   -5.1
      2019年7月   +6.3
      2019年10月   +5.1 
            2020年1月   +3.7
      2020年4月   -1.3
      2020年7月   -22.8

 過去の野村不動産アーバンネット調査の東京23区住宅地価格から、私が作成した価格DI値のグラフは下記である。



2020年7月DI値



  鑑定コラム1904)「東京住宅地価DI値2度目のマイナス 地価下落本格化か」

  鑑定コラム1632)「東京住宅地価、潮目が変わる」

  鑑定コラム2114)「銀座の地価が値下がり始めた 野村アーバン 令和2年7月」


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