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2241)大阪のビジネスホテル料金対前年同月比▲13%ダウン 2021年3月

 2021年3月の大阪のビジネスホテル料金は、対前年同月比で▲13%ダウンした。

 2021年3月3日に、2021年3月18日(木)の大阪駅周辺のビジネスホテル宿泊料金を調べた。

 条件は、ビジネスホテル、朝食付 シングル、禁煙部屋とする。

 ホテル宿泊料金は、私がいつも使っているホテル予約ネットの「じゃらんnet」(リクルート)に発表されている宿泊料金とする。

 2021年3月18日の大阪のビジネスホテルの宿泊料の平均は、6,170円であった。

 前月の2月は5,350円であった。

            6,170円
               ────────= 1.15                             
           5,350円
 前月比+15.0%のアップである。

 前月と同一のホテルは16である。前月からの料金値上げ10%のホテルは4ホテルである。

 東京でも値上げ10%のホテルが多かったが、大阪もその割合の値上げホテルが多い。

 東京、名古屋、京都、大阪の各都市の前月の2月料金比10%値上げのホテル数は、
                東京     16ホテルのうち7ホテル
                名古屋    15ホテルのうち6ホテル
                京都     13ホテルのうち4ホテル
                大阪     16ホテルのうち4ホテル
である。

 ホテルが談合して10%の値上げをしようというわけでは無いことから、10%の値上げは、それぞれのホテルの自由意思の結果である。

 結果において値上げ10%が多いと云うことは、それはホテル経営者としての経営に対する同じ考え方の発露が出されたと考えてもよい。

 それは、新型コロナウイルス感染が流行している現在の社会・経済情勢であるが、いつまでも料金値下げを続けていることはホテル経営的には出来ない。取り敢えず切りの良い数値の10%を値上げして様子をみておこうという値上げ心理では無かろうか。

 しかし全部のホテル経営者がそういう考え方の人ばかりでは無い。前月の料金に対して63%、54%、41%の値上げをする強者ホテルもある。

 前月と同じ調査ホテルは16ある。そのホテル料金データで、料金DI値を求める。
     値上りホテル        11
     横ばい          0
          値下がり       5

11-5 DI値=──── ×100 = +38 16
 DI値は+38である。前月は+18であった。

 前月比では15%の値上りであるが、対前年同月比ではどうであろうか。

 1年前の2020年3月の料金は7,066円であった。

 対前年同月比の変動率は、
           6,170円
               ────────= 0.87                             
           7,066円
 前年同月比▲13%の下落である。金額にすると、
                  6,170円−7,066円=▲896円
▲896円安である。東京と較べれば甚だ少ない。

 鑑定コラム2211)で、大阪ビジネスホテル料金と新型コロナウイルス感染者数との関係を分析した。

 その時には累乗方程式で説明したが、今回は折れ線グラフでグラフ化してみる。

 新型コロナウイルス感染者数は、各月の最高感染者数とする。感染者数はNHKの調査発表による大阪府の人数である。


年月 ビジネスホテル料金 円 感染者最高月日 最高コロナ感染者 人
2020年2月 7221 2月28日 2
2020年3月 7066 3月31日 28
2020年4月 7144 4月9日 92
2020年5月 7509 5月2日 17
2020年6月 6682 6月29日 7
2020年7月 6298 7月29日 221
2020年8月 5636 8月7日 255
2020年9月 5754 9月11日 120
2020年10月 5904 10月31日 143
2020年11月 5750 11月22日 490
2020年12月 5864 12月12日 429
2021年1月 5381 1月8日 654
2021年2月 5350 2月3日 244
2021年3月 6170 3月31日 600


 左縦軸に大阪ビジネスホテル料金(円)、右側縦軸に大阪府新型コロナウイルス感染者数(人)をとって、上記数値をグラフ化すると下図である。ピンク色が大阪ビジネスホテル料金である。




2021年3月大阪ホテル料金とウイルス感染者




 新型コロナウイルス感染者数と大阪ビジネスホテル料金とは、あまり密接な関係は無いが、感染者が居ない時のビジネスホテル料金は高く、感染者が増えると料金は下がる。しかし、料金は底なしに下落するので無く、ある一定の金額になると料金は下落しなくなるようである。

 2021年3月18日の大阪ビジネスホテル料金一覧は下記である。


番号 ホテル名 令和3年2月8日a 令和3年3月18日b 変動率 b/a-1
1 ヴィアイン梅田 4545 4750 0.045
2 ホテルユニゾ大阪淀屋橋 4202 4623 0.100
3 ホテルコルディア大阪 5624 8670 0.542
4 スーパーホテル梅田肥後橋 4136 4022 -0.028
5 ホテルピナリオ梅田 4818 4600 -0.045
6 ハートンホテル北梅田 7363 8000 0.087
7 三井ガーデンホテル大阪淀屋橋 4170 5030 0.206
8 東横イン淀屋橋駅前 5818 6400 0.100
9 ホテル関西 3909 6400 0.637
10 ホテル法華クラブ大阪 3909 5300 0.356
11 ホテルモントレ大阪 8000 8800 0.100
12 ホテル京阪 淀屋橋 5481 7730 0.410
13 ホテルブラザオーサカ 5909 6500 0.100
14 ホテル阪神 大阪 7854 5797 -0.262
15 ホテルグランヴィア大阪 8454 6650 -0.213
16 ホテルルートイン大阪本町 5727 5450 -0.048
  平均   6170  
  標準偏差   1449  
  変動係数   0.235  



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