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菅自民党総裁の辞任に伴い、政権党である自由民主党の総裁選挙が9月30日に行われた。岸田文雄氏が自民党の新総裁に選ばれた。
10月4日、菅内閣の総辞職によって新自民党総裁に選ばれた岸田文雄氏が、国会において新しい首相に選ばれた。
そして夕方までに組閣が終わり、夜、天皇陛下による任命が行われた。
時事通信が伝える10月4日の新首相の動静の主なものは、下記である。
「午後1時40分 衆院本会議場で第100代首相に指名。
午後1時43分 院内大臣室へ。
午後2時1分〜22分 院内大臣室を出て衆院の正副議長、議運委員長、与野党各会派にあいさつ回り。
午後2時24分〜45分 参院の正副議長、議運委員長、与野党各会派にあいさつ回り。
午後2時47分 国会発。
午後2時50分 官邸着。
午後3時29分〜同36分まで、山口那津男公明党代表と与党党首会談。
午後3時40分 組閣本部設置。
午後3時48分〜同4時24分まで、新閣僚の呼び込み。
午後5時32分 官邸発。
午後5時44分 皇居着。」
2021年10月5日より岸田新内閣が発足した。
菅義偉首相が、任期満了に伴う自民党の総裁選に立候補しないという発表を受けて、東京一部上場の株式株価は、不出馬歓迎するかのごとく大幅に上昇した。
それを受けての岸田内閣の発足であり、株価はどう反応するのかと関心を持ってみていた。
2021年10月4日の東京一部上場の株式の日経平均の終値は、2万8444円89銭であった。
10月5日の日経平均株価の動きは、下記である。
始値 28,050.39円
高値 28,058.67円
低値 27,460.29円
終値 27,822.12円
前日終値より▲622.77円安の株価暴落である。
岸田内閣に対して株式市場は、622円77銭安、率にすると▲2.2%安という強烈な「ノー」の洗礼を浴びせた。
日経概況氏は、ザラ場の状況を次のごとく述べる。
「岸田文雄首相は4日夜の記者会見で月内に衆院の解散・総選挙に踏み切る方針を表明した。市場では「衆院選後までは具体的な政策は実行されない見通しとなり、政策期待で買っていた投資家には肩すかしとなった」(国内証券)との声があがった。首相が金融所得課税の見直しを検討する方針を示したことも重荷となった。」
安倍・菅内閣によって傷ついた自民党の悪いイメージは、岸田文雄首相という新内閣によって薄められ、組閣後直後であれば衆議院解散総選挙を行っても自民党は勝てると読んで、岸田新首相は衆議院選挙を10月19日公示、10月31日投票と決定した。
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