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2023年の地価公示価格の住宅地の上昇率上位10位を独占したのは、北海道の住宅地の価格であった。
それも札幌市に隣接若しくは周辺の都市の住宅地である。
この価格上昇の原因について、先の鑑定コラム2576)で、その原因の一つとして、私は下記のごとく述べた。
「A 札幌市の土地価格が高くなり、隣接郊外の地価の安い利便性の良い地域の住宅地の需要が高まった。」
札幌の住宅地の価格が高くなったことを理由の一つに挙げた。
具体的に、札幌の住宅地価はどれ程高くなっているか。
北海道庁が、地価公示価格によって計算した札幌市の住宅地の平均価格を、同庁のホームページで発表している。
2019年〜2023年の地価公示価格で示すと、下記である。
2019年1月1日 72,900円/u
2020年1月1日 78,800円/u
2021年1月1日 82,500円/u
2022年1月1日 89,700円/u
2023年1月1日 102,200円/u
2019年1月1日の住宅地のu当り平均価格が72,800円であり、4年後の2023年1月1日には102,200円になっている。
4年間で、
102,200円/u
─────── ≒ 1.40
72,900円/u
40%上昇している。
土地価格の水準もu当り7万円台から10万円になった。
一方、札幌市の北東部の区に隣接し、人口10万人を越える市として、江別市がある。
その江別市の住宅地のu当り平均価格は、
2019年1月1日 25,800円/u
である。
同時期の札幌市住宅地のu当り平均価格が 72,900円である。25,800円/uと 72,900円/uと比較すれば、一般的には25,800円/uの土地取得に動くのでは無かろうか。
札幌市の住宅地価格との比較考量によって、江別市の住宅地の需要が生じ、江別市の住宅地の価格も上昇することになる。
江別市の2023年1月1日の住宅地のu当り平均価格は、41,700円である。
もう一つ、価格上昇率が高く算出されることが生じるとして、
「B 今迄地価水準の低い地域に、需要が集中したために、地価があがったが、従前の地価が低い為、少しの単価増アップでも、上昇率は高く算出される。」
と記した。
このことは、A土地2万円、B土地5万円の2つの土地があったとする。
そして、A、Bの土地が、共に2千円上昇したとする。
A土地は2万円+2千円=2.2万円となり、上昇率は、2.2万円÷2万円=1.10で、+10%である。
一方、B土地は、5万円+2千円=5.2万円となり、上昇率は、5.2万円÷5万円=1.04で、+4%である。
Bは、上記の現象のことを云う。
鑑定コラム2576)「2023年地価公示価格 札幌周辺都市の商業地・住宅地価の上昇率が、全国上位10位を占める」
鑑定コラム2456)「驚き 北海道の土地価格 令和4年基準地価格」
鑑定コラム2529)「地価公示価格評価担当の不動産鑑定士に2つのお願い」
鑑定コラム2374)「2022年地価公示価格が発表される」
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