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2024年2月22日の東京証券取引所の日経平均株価は、1989年12月29日の終値過去最高値の38,915円87銭を、34年2カ月ぶりに更新する39,098円68銭となった。過去最高値を更新した。為替レートは、1ドル=150.12円であった。
取引は、
始値(9:00) 38,508.07円
高値(14:48) 39,156.97円
安値(9:00) 38,508.07円
終値(15:15 大引) 39,098.68円 前日比+836.52円 (+2.19%)
であった。
取引時間中の最高値は、39,156.97円である。
日本経済新聞ウエブによれば、日経平均株価上昇のきっかけは、アメリカの半導体大手のエヌビディアの直近四半期の好決算であるという。
日経新聞ウエブは次のごとく伝える。
「エヌビディアが米東部時間21日夕に発表した2023年11月〜24年1月期の売上高は前年同期比3.7倍の221億300万ドルと過去最高を更新し、市場予想を大幅に上回った。」
このアメリカの大手半導体企業の予想外の四半期好決算発表数値から、「22日の東京市場で日経平均への寄与度が大きい半導体関連株に買いが波及した。円相場が1ドル=150円台と円安・ドル高基調で推移したことも輸出関連株の買いを誘った。」と、日経新聞ウエブは伝える。
値上がりすれば何でも良いという証券業界の姿勢の様であるが、アメリカの半導体の好業績によって、日本の株式の過去最高が形成されるとは、いささか情けない株式事情であり、かつ、日本の上場企業も情けないと思わないか。
ゲルマニュウムから半導体を見つけた江崎玲於奈氏や、トランジスタラジオから盛田昭夫氏と共に、世界のソニーを作りあげた井深大氏の存在を考えれば、日本が半導体事業の最先端国であってもおかしくない。
半導体事業を売り飛ばした東芝、同じく半導体事業を売り飛ばしたシャープ
の経営者は、事業経営能力を持っていたのかと嘆きたくなる。
東証の株価過去最高になったが、それは米国の大手半導体会社の直近四半期の好業績から、日本の半導体関連の企業も良くなるであろうと推定予測され「22日の東京市場でも半導体関連株に買いが集まった。東エレクやアドテスト、スクリンなどが大幅高となった。」と日経新聞ウエブは報じる現象を見ると、日本人よ、日本企業よ、もっとしっかりせいと言いたくなってくる。
しかし、嘆いているばかりでは無い。良い情報もある。
ソニーは、熊本県の菊陽町に工場(熊本県菊池郡菊陽町原水4000-1)を持っているが、その菊陽町に、台湾積体電路製造(TSMC)が半導体製造工場を建設した。
その工場はソニーグループと共に作られているものである。
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