2009年のお盆休みに入った。
今年の夏の気候はおかしい。暑い時に暑くないと農作物等に影響を与え、それがひいては日本経済に悪い影響を与えそうである。
お盆に里帰りする車で例年混雑する高速道路が、今年は市場経済の価格決定に反する様な、妙な通行料金設定をしたために、大渋滞を引き起こしそうである。
加えて、東名高速道路の静岡県内の個所(下り線の静岡―菊川間、上り線の焼津―袋井間)が、雨と震度6の地震のため路肩等が崩れ、通行止めとなり、近くの一般道路そして迂回路の中央高速道路の通行にも渋滞を引き起こしている。流通関係のジャストインタイムのシステムに多大な悪影響を与えようとしている。
大臣が現場視察をするほどに、国交省は、徹夜で復旧工事の指導をしているが、現場の状況はそう簡単に工事進行をはかどらせることが出来る状況では無い様である。
何故路肩が崩壊したのか。いずれ原因究明が行われ、設計の強度ミス、施工のミス等が問題視されるであろう。日本人の特質とも言うべき嫌な行為、責任を他人転嫁するようなことをしないように願いたい。
2008年1月〜12月に建築着工されたRC造建物、木造建物の建設工事費を先の鑑定コラムで記した。
そこまで分析し計算したのであるから、ついでに、採用した『建設統計月報』2009年4月号(財団法人建設物価調査会発行)の建設統計データを使用して、工場、倉庫等の用途別建物工事費を計算して記す。
全国平均の建設工事費のu当り単価である。
但し、新築のほか増築・改築工事を含む工事費である。
居住用専用住宅 SRC造 u当り 20.5万円 RC造 u当り 19.4万円 S造 u当り 18.9万円
事務所 SRC造 u当り 26.8万円 RC造 u当り 26.5万円 S造 u当り 19.8万円
店舗 RC造 u当り 25.3万円 S造 u当り 11.8万円
工場及び作業場 RC造 u当り 18.4万円 S造 u当り 15.4万円
倉庫 RC造 u当り 11.1万円 S造 u当り 9.6万円
病院・診療所 SRC造 u当り 24.1万円 RC造 u当り 23.6万円
宮城県構造別平均工事費 当該用途建設費 × ───────────── 全国構造別平均工事費
17.8万円 11.1万円 × ───────── ≒ 9.6万円 20.6万円u当り9.6万円と求められる。