○鑑定コラム


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935)平成24年の小売業売上高の予想は138兆円

 経済産業省は、商業動態調査で、平成24年6月小売業の販売額を11兆1630億円と発表した。

 平成24年3月以降の各月の小売業売上高を記すと、下記の通りである。

      平成24年3月    12.433兆円
      平成24年4月    11.468兆円
      平成24年5月    11.305兆円
      平成24年6月    11.163兆円

 年間月額平均売上高に対して各月の売上高は、、私の分析では下記の割合にある。

        3月   1.08
        4月   1.00
        5月   0.98
        6月   0.97

である。(鑑定コラム856)

 上記売上高割合から、平成24年1年間の売上高を予測する。

   3月売上高より   12.433÷1.08×12=138.144兆円
   4月売上高より   11.468÷1.00×12=137.616兆円
   5月売上高より   11.305÷0.98×12=138.428兆円
   6月売上高より   11.163÷0.97×12=138.098兆円
     平均               138.071兆円
 
 平成24年の小売業の売上高は、138兆円と予測される。

 過去の売上高は、

      平成21年    132.328兆円
      平成22年    135.666兆円
      平成23年    134.042兆円

である。

 平成24年小売業予想売上高は、138.0兆円であるから、対前年比で、

         138.0
             ──────   ≒ 1.03                                
                  134.042

3.0%の増加である。

 売上高は、前年比で3%アップするのであるから、景気は上昇していると考えられ、景気は良い状態ではないのかと思われるかもしれない。

 だが、平成24年予想の138兆円の小売業の売上高の水準は、平成2年(137.946兆円)の水準であり、平成8年のピークの売上高146.305兆円(鑑定コラム854)に比すと、

        138.0
            ───────    ≒ 0.943                             
                146.305

▲5.7%の減少である。

 小売業が景気良い状態にあるとは言えないであろう。


 鑑定コラム856)
「2月・9月の小売業売上高はさえない」

 鑑定コラム854)「小売業の売上高は133兆円、平成16年並」

 鑑定コラム862)「小売業の勝ち組と負け組」

 鑑定コラム889)「イオン一社の売上高は、全百貨店の売上高をしのぐ。5年後に」
 

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