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1112)NHKこころ旅「25年春の旅」二十曲峠で終わる

 NHK-BSプレミアムが放映する火野正平の日本縦断自転車こころ旅の平成25年春バージョンは、平成25年7月28日(日)に終わった。

 火野正平は、我が故郷の岐阜県を走り、岐阜県から長野県へは、中津川から高速道路の中央道をバスで県境の恵那山トンネルをくぐって阿智に入った。

 長野県、山梨県をあえぎ走り、最終日は、達筆な手紙が綴る山梨忍野村の二十曲峠(にじゅうまがりとうげ)からの富士山の景色でこころ旅は終わった。

 忍野村の忍野八海から富士山を背にして二十曲峠に向かう自転車野郎5人衆、火野正平、カメラ技術、集音音響技術、監督、自転車修理技術の5人の遠景カットは、様になっていた。

 望遠レンズカメラを使った引いたカットである。
 映画の黒沢明監督の好むカットのようであった。

 バック音楽として「ケ セラ セラ」が流れる。
 音響担当者のセンスが良い。

 なるようになるさというメッセージと私は受け取った。

 火野さん、目的を信じて、何も考えずに、気楽に坂道をあえぎながらも一所懸命自転車をこいで行けば、峠に到着出来るょということか。

 二十曲峠の急な登り坂で、こぐ自転車はよろよろしながら、あえぐ火野正平の口から、「おらは死んじまっただ  おらは死んじまっただ ・・・・・」と、つぶやくごとく歌が、突然飛び出てきた。

 「・・・・・天国よいとこ一度はおいで 酒はうまいし ねえちゃんはきれいだ・・・・・」

 これが火野正平の演技力か。
 急坂をあえぎながらペダルを踏む旅最後の日に・・・・、その絶妙さに感嘆する。

 ザ・フォーク・クルセダースが唄っていた「帰って来たヨッパライ」という歌である。

 作曲は加藤和彦で、ザ・フォーク・パロディ・ギャングが作詞したものである。1968年(昭和43年)頃流行った歌である。

 人を喰った内容の歌である。
 当時は歌謡曲・演歌全盛の頃である。

 歌謡曲の王道から見れば、はみ出している歌詞であり、リズムであるが、これらの類の若者の音楽、シンガーソングライターの出現が、その後の日本の大衆音楽を大きく変えていくことになる。

 この歌は、日本に新しい大衆音楽の流れを創り出した曲かもしれない。

 平成25年9月23日からは、北海道を出発点にして25年秋バージョンが始まる。
 火野正平頑張れとエールを送りたい。


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