京都には「とがのお」という地名が2つあるようだ。
火野正平のこころ旅は、大阪から京都に入った。
京都に入り、「とがのお」という神社に行くと耳に入ったので、「とがのお」という地名はそうやたらにあるものでないことから、歌にも唄われた「京都 とがのお 高山寺」の「とがのお」とばかり思っていた。
テレビに映し出される映像は、どうも京都市内らしいとは思われない風景が続く。
とがのお神社に「とおちゃこ」という火野正平の目的地到着の言葉を耳にして、京都の別の「とがのお」の地域と知った。
京都府八幡市の「とがのお」にある「狩尾神社(とがのおじんしゃ)」であった。狩尾と書いて「とがのお」と読ませるようである。
傾斜度30度はあるであろう急傾斜の石階段を登った高台に、その神社はあった。
こころの風景の手紙の主は83歳の女性で、この階段を登り降りして足腰を鍛えているというおばあちゃんであった。
その元気さに頭がさがる。
私が京都の「とがのお」と聞いて京都市内の「とがのお」と思ったのは、私が若い青春の頃に聞いた歌の歌詞が思い出され、その歌詞から思ったのである。
♪♪・・・京都 とがのお 高山寺 恋に疲れた女がひとり ・・・・・
♪♪・・・京都 大原 三千院 恋に疲れた女がひとり
♪♪・・・結城に塩瀬の素描の帯が 池の水面にゆれていた 京都 大原 三千院 恋に疲れた女がひとり
♪♪・・・京都 栂尾 高山寺 恋に疲れた女がひとり ・・・・・
♪♪・・・京都 嵐山 大覚寺 恋に疲れた女がひとり ・・・・・・・
京都 大原 三千院(1番)
京都 栂尾 高山寺(2番)
京都 嵐山 大覚寺(3番)
結城に塩瀬の素描の帯(1番)
大島つむぎにつづれの帯(2番)
塩沢がすりに名古屋帯(3番)
池の水面にゆれていた(1番)
影を落とした石だたみ(2番)
耳をすませば滝の音(3番)
京都 栂尾 高山寺