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1159)日本で医薬学会はどれ程開かれているのか

 新しい年になったので、一年間に医薬学会はどれ程開かれているのか調べて見た。

 富山、札幌に出張した時に、医薬等の学会が開かれていたためホテルから閉め出され、或いは甚だ高い宿泊料金で宿泊させられた苦い思いを味わったために、調べる気になったのである。

 云ってみれば、医薬等学会開催へのうらみつらみである。

 学会が一番多く開かれているのは、医薬学会である。

 一般財団法人日本医薬情報センターが、今年(2014年)一年に開かれる医薬学会一覧を公表している。

 全国規模の大きな学会のほか、県或いは地域会単位主催も含めて、平成26年一年間に開かれる医薬学会は、予定も含めて1285件である。

 月に107件、1日約4件のペースで医薬学会が開かれる。

 平成26年1月に開かれる主要な学会を記すと、下記である。( )は日時と会場名である。

 1.日本眼科手術学会    (1月17〜18日   国立京都国際会館)
 2.日本口腔腫瘍学会      (1月23〜24日 札幌コンベンションセンター)
 3.日本心血管画像動態学会 (1月24〜25日 北九州国際会議場)
 4.大腸癌研究会      (1月24日 都市センターホテル)
 5.臨床内分泌代謝Update   (1月24〜25日 名古屋国際会議場)

 6.日本エンドメトリオーシス学会 (1月25〜26日 城山観光ホテル)  7.日本毒性病理学会    (1月30〜31日 あわぎんホール)  8.角膜カンファランス2014 (1月30〜31日 沖縄コンベンションセンター)  9.日本頭頸部外科学会    (1月30〜31日 サンポート高松)  10.日本総合検診医学会    (1月31日〜2月1日 ホテルニューオータニ)

 この他にも、大きな学会が開かれていると思う。

 大きな学会が開かれる場所は、日本全国に散らばっている。
 冬の札幌でも開かれる。

 開かれる場所は、コンベンションセンター或いはホテルである。

 大きな学会開催の準備は、一年前より準備が始まると聞く。
 そのための開催準備専門集団がおり、そこには旅行会社、ホテル会社の営業が深く関与している。

 年間1285件の医薬学会の開催を知ると、それに伴う旅行会社、ホテル会社の営業マンの熾烈な営業競争が目に浮かぶ。
 日本経済のダイナミックな活動の一端がうかがわれる。

 上記は医薬学会についてのみ記したが、学会は医薬のみでなく、他の学問分野にもある。歴史学会とか、化学学会とか土木学会等多くの学会がある。

 日本学術会議に指定されている学術団体の学会は、2009年現在では1558学会である。

 学会は、国内の学術団体の会員のみで開かれるものではなく、世界の人々が集まり日本で開かれる場合もある。

 そうした学会を含めた国際会議は、国際会議場で開かれる場合が多い。

 国際会議Indexが発表する国際会議の件数を記しておく。2011年に開かれたものである。

          会場名         所在地      件数

    仙台国際センター     仙台市       12 幕張メッセ国際会議場   千葉 17 横浜国際平和会議場    横浜市       69 つくば国際会議場    つくば市 32 名古屋国際会議場    名古屋市 24
大阪国際会議場    大阪市 26 国立京都国際会館    京都市 40 神戸国際会議場      神戸市       26 福岡国際会議場    福岡市 21 アクロス福岡国際会議場  福岡市 17 北九州市国際会議場    北九州市      17

 国際会議場の使用は横浜と京都が多い。

 地方都市の地域の継続的な、かつ抜本的な活性化の一つとして、地域のホテルを小さい規模でも充実したホテルにし、国際会議場を一つ造る。

 その一つの国際会議場を頂点にして、充実したホテル群の存在があることによって、観光客等を継続的に組織的に呼び込むことが出来るのではなかろうかと思う。

 国際会議場の存在を中心にした地域宿泊業界の大改造である。


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