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1257)エボラ出血熱の治療に日本の薬が使われた

 木曽御嶽山の爆発による犠牲者は、2014年9月30日のNHKのウエブニュースによれば、

        死者     12人
        心肺停止者  24人
                重軽傷者      69人
と伝える。心肺停止者と云う言葉はイヤな言葉だ。マスコミ特有の言葉使いであろう。

 御嶽山の爆発は、2014年9月27日(土曜日)の昼12時に近い時刻に起こった。

 2014年9月29日(月曜日)の東京証券取引所の日経平均株価は、16,310円64銭で終わった。前日(2014年9月26日 金曜日)比+80円78銭高である。

 御嶽山の爆発の被災は、株式には全く影響を与えていない。

 資本主義の世界は、冷徹な世界のようだ。

 火山、地震の発生は、1968年にツゾー・ウィルソンによって完成されたプレートテクトニクス理論によって説明され、その発生は、経済に大きな影響を与えると私は思っているが。

 2014年9月26日に、富士フイルムホールディングスが、同社のホームページに、一つの事実をプレスリリースした。
 そのプレスリリースの大意は、以下のごとくである。

 「富士フイルムグループの富山化学工業株式会社(菅田益司社長)が開発したインフルエンザウイルス薬のファビピラビルが、エボラ出血熱に感染したフランス人の患者に投与された。

 ファビピラビルの投与を受けたフランス人女性は、リベリアのモンロビアで医療中に、エボラ出血熱に感染し、フランスの病院に移送され、治療することになった。

 フランス政府機関のANSNより、ファビピラビルの薬品提供の要請が、富士フイルムにあった。

 富士フイルムは、日本政府と協議し、緊急の対応として薬品を提供することにした。

 フランス人の患者は、2014年9月25日時点で、ファビピラビルを服用している。」

 富士フイルムが、プレスリリースしたニュースは、大意上記のごとくであった。

 このニュースを、私は待っていた。

 日本人が開発した薬が、エボラ出血熱の患者の治療薬として使われた。

 大変に嬉しいことである。

 患者が治ってくれることを願う。

 ファビピラビルが、エボラ出血熱の患者に治療薬として使われたというニュースは、プレスリリース後の2014年9月29日の富士フイルムホールディングスの株価に影響を与えた。

 同社の2014年9月29日(月曜日)の東証株価終値は、3,447.5円で、前日比+46.5円であった。



***追記 2014年10月8日

 2014年10月5日(7時22分)のNHKウエブニュースは、フランス政府は4日、エボラ出血熱の患者として初めて日本企業が開発した薬を投与されていたフランス人の女性が、病気が治癒し、退院したということを発表したと伝える。

 良かった。日本の古田要介氏が発見したファビピラビルが、エボラ出血熱の患者の病気を治したのだ。


  鑑定コラム1234)
「日本人発見の薬がエボラ出血熱を治すか」

  鑑定コラム1255)「エボラ出血熱の死者3091人」

  鑑定コラム1259) 「株式市場はエボラ出血熱におびえる」

  鑑定コラム1262) 「エボラ出血熱は拡大し、死者は4000人を越えた」

  鑑定コラム1283) 「エボラ出血熱死亡者が著しく増加している」(鑑定コラム1285で訂正する)


  

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