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1280)Jリートの取得件数、取得金額が大幅に縮小している

 今年(2014年)の春頃だったか、Jリート投資法人を運営する会社の幹部と話す機会があった。

 その時、都心の物件が高くなりすぎて、購入を控えていると云っていた。

 その言葉が気になっていたが、Jリートについて分析する時間がなかった。

 およそ1年振りとなるが、Jリートについて分析してみる。

 Jリートが、2014年1月以降に取得しているリート物件数、取得価格が、前年より大幅に減少している。

 2014年1月〜10月までに、Jリートが取得した物件数、取得価額は、Jリートの団体である一般社団法人不動産証券化協会が発表するデータによれば、件数は298件、取得金額は1.2466兆円である。下記である。

            年月           件数          取得金額百万円

     2014年01月   11        52,880      2014年02月   70       201,932      2014年03月   33       179,933      2014年04月   40       155,899      2014年05月   39        83,548      2014年06月   15       94,917      2014年07月   26       67,087      2014年08月   16       80,134      2014年09月   28       160,811      2014年10月   20       169,530 計 298 1,246,671

 過去の件数等は、下記である。

 
            年                件数         取得金額百万円

     2010年       86       545,106      2011年       168       714,408      2012年       211       806,496      2013年        521      2,294,691 2013年11月〜2014年10月 367 1,632,605

 2013年11月から2014年10月までの直近1年の具体は、下記である。

     2013年11月         38        243,050
     2013年12月         31        142,884
     2014年01月         11        52,880
     2014年02月         70        201,932
     2014年03月         33        179,933
     2014年04月         40        155,899
     2014年05月         39         83,548
     2014年06月         15         94,917
     2014年07月         26         67,087
     2014年08月         16         80,134
     2014年09月         28        160,811
     2014年10月         20        169,530
             計              367            1,632,605

 2014年10月直近1年間は、2013年に比して、

                件数     ▲30%
        取得金額     ▲29%

である。

 Jリートの取得金額の国内銀行の不動産業融資額に占める割合を分析してみる。売却で得た収入、増資による収入もあるが、それらを無視することとする。

 国内銀行の不動産業融資額は、日本銀行の発表数値を採用する。

      期間    Jリート取得金額a    不動産業融資額b    割合a/b

2012年10月〜12月 2254億円 1兆7701 0.127 2013年1月〜3月 8611 2兆9905 0.288 2013年4月〜6月 5453 1兆8303 0.297 2013年7月〜9月 2507 2兆5785 0.097 2013年10月〜12月 6373 2兆1495 0.296 2014年1月〜3月 4347 3兆1334 0.139 2014年4月〜6月 3343 1兆8135 0.184 2014年7月〜9月 3080 2兆5410 0.121

 不動産業融資額に占めるJリートの取得金額割合が、急激に縮小している。

 2013年1月〜3月のJリート取得額の不動産業融資額に占める割合は、28.8%である。

 Jリート取得額の不動産業融資額に占める割合が、20%を越える状況を見て、一年前に、鑑定コラム1141)「リートバブルだ」(2013年11月21日発表)の記事を書いたのである。


  鑑定コラム1173)
「Jリート業界 我が世の春」

  鑑定コラム1141)「リートバブルだ」

  鑑定コラム1279)「10兆円を越えなくてよかった」

  鑑定コラム1282)「不動産業の業況が少しおかしいぞ 4 土地総研と野村アーバン」

  鑑定コラム1286)「還元利回り0.2%の下落は、地価4.5%の上昇」

  鑑定コラム1289)「不動産業の業況が少しおかしいぞ 5  住宅ローン貸出額」

  鑑定コラム1312)「リートバブルは峠を越えた」


  

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