○鑑定コラム
フレーム表示されていない場合はこちらへ
トップページ
田原都市鑑定の最新の鑑定コラムへはトップページへ
前のページへ
次のページへ
鑑定コラム全目次へ
鑑定コラム1288)で、住宅ローンの平成25年度の市場規模は、約20兆円と分析した。
そして、その内の72%が国内銀行によるものであると述べた。
これより、国内銀行の動きが、住宅ローンに大きく影響を与えると判断できる。
住宅ローンの動向を探るには、国内銀行の住宅ローンの新規貸出額を見る必要がある。
住宅金融支援機構の調査(以下同じ)によれば、国内銀行の平成25年度の新規住宅ローン貸出額は、
148,925億円(14兆8925億円)
である。
国内銀行の住宅ローンの市場規模は、14兆円程度である。
国内銀行の過去の年度の住宅ローンの新規貸出額及び対前年比は、下記である。
年度 新規貸出額 前年比
平成17年度(2005年度) 177,549億円 +7.8%
平成18年度(2006年度) 156,631億円 -11.8%
平成19年度(2007年度) 147,748億円 -5.8%
平成20年度(2008年度) 148,443億円 0.5%
平成21年度(2009年度) 143,166億円 -3.6%
平成22年度(2010年度) 131,808億円 -7.9%
平成23年度(2011年度) 134,165億円 1.8%
平成24年度(2012年度) 145,248億円 8.3%
平成25年度(2013年度) 148,925億円 2.5%
である。
平成23年度から上向き、増加している。
最近の四半期の金額は、下記である。
平成25年1月〜3月 42,220億円
平成25年4月〜6月 33,639億円
平成25年7月〜9月 37,163億円
平成25年10月〜12月 34,098億円
平成26年1月〜3月 44,025億円
平成26年4月〜6月 27,807億円
平成26年6月を含めた直前1年間の国内銀行の住宅ローン貸出額は、143,093億円である。平成25年度1年間の貸出額に比して、
143,093億円
────── ≒ 0.96
148,925億円
▲4%の減少である。
直前四半期を検討してみる。
平成26年4月〜6月は、2兆7807億円である。
前年同期に対して、
27,807億円
────── = 0.827
33,639億円
▲17.3%の大幅減である。
住宅ローンの伸びに、ストップがかかったようである。
これは、消費税8%増税(平成26年4月1日より5%から8%になった)の影響によるものか。
これが一時的なものかどうかは、私には分からない。
▲17.3%の大幅減の事実は、不動産業への消費税増額の影響の数値として、充分な実証データになろう。
そしてまた、消費税が10%になる場合の実証データにもなるではなかろうか。
鑑定コラム1288) 「住宅ローンの市場規模は20兆円」
鑑定コラム1282)「不動産業の業況が少しおかしいぞ 4 土地総研と野村アーバン」
鑑定コラム1281)「不動産業の業況が少しおかしいぞ 3 新築マンション価格」
鑑定コラム1278)「不動産業の業況が少しおかしいぞ 2」
鑑定コラム1275)「不動産業の業況が少しおかしいぞ」
鑑定コラム1279)「10兆円を越えなくてよかった」
鑑定コラム1280)「Jリートの取得件数、取得金額が大幅に縮小している」
鑑定コラム1307)「不動産業の業況が少しおかしいぞ 6 日銀不動産業DI値」
▲
フレーム表示されていない場合はこちらへ
トップページ
前のページへ
次のページへ
鑑定コラム全目次へ