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1676)ある大学の不動産鑑定の期末レポート課題

 ある大学の不動産鑑定講義の期末レポート課題の一つとして、次の問題が出された。

 関心がある方は、問題を解かれたい。

       

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問題  下記条件において、田の還元利回りはいくらか。
            イ、反当りの米の収穫    8俵(1俵は60kg)
          ロ、卸米の取引価格     60kg当り13,000円
      ハ、経費率                 0.655
          二、田の取引価格      反当り900,000円

       
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 還元利回りとはどういうものか。どの様に求めるのか。

 それらを知ってもらうために出された課題である。

 鑑定評価では、還元利回りを誰かが分析してくれるものではない。自分でデータから分析し、見出さねばならない。

 還元利回りは、賃貸不動産のある場所、地域ごとに存在しているものである。それは目に見えないだけである。それを顕在化し、目に見えるものにするのが、不動産鑑定士の役目である。

 国土交通省の地価公示課が与えてくれるものではない。
 
 田の還元利回りについては、拙著『改訂増補 賃料<地代・家賃>評価の実際』(プログレス 2017年2月)のP574〜576に、「田の還元利回り」の標題で記述してある。

 そのP576に、もともと農業国家であった日本において、田の還元利回りが、「日本の土地の基本還元利回りであり、住宅地の還元利回り、商業地等の還元利回りは、この田の還元利回りから発生変化して形成されているのではないだろうかと私は考える。」と記す。


  鑑定コラム41)
「田の還元利回り4.2%」

  鑑定コラム882)「北海道15.1%、新潟7.9%、滋賀4.1%、熊本4.4%(田の利回り)」

  鑑定コラム1127)「花嫁はお米3俵と伴に」

  鑑定コラム733)「還元利回りを求めるある大学の期末試験課題」

  鑑定コラム459)「ある大学の不動産鑑定のDCF法のレポート課題」

  鑑定コラム405)「ある大学の不動産鑑定の1つのレポート課題」

  鑑定コラム858)「保証金についてのある大学の期末試験」


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