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176)ジダンのマルセイユ・ターン

 夏休みモードの真っ盛り。当ホームページへのアクセスもガタ減り。
 たまには鑑定とは関係ないコーヒーブレイクを。

 欧州スペインの強豪サッカーチームの一つであるレアルマドリードが、シーズンオフを利用して日本にやってきた。

 レアルが日本に来ると聞いても、
 「どうせ主力選手達は来ないであろう。来ても一人か二人であって、大半は控え組では無かろうか。」
と思っていた。

 その予想は見事にはずれ、レアルマドリードの主力フルメンバーがやった来たのである。
 世界の司令塔と言われるフランス代表のMFジダン、ブラジル代表のFWロナウド、同じくブラジル代表のDFロベルトカルロス、スペイン代表のFWラウル、同じくモリエンテス、ポルトガル代表MFフィーゴ、ゴールキーパーはスペイン代表の若き22歳のカシージャスである。
 彼は日本ユース代表が、1999年ワールドユース大会で日本が初めて決勝に進み対戦して負けたスペインチームのゴールキーパーであった。レアルのキーパーとなり、スペイン代表のキーパーに成長していた。
 そしてサッカー界最大の人気者のイングランド代表のベッカムである。

 先の日韓ワールドカップでは、ジダンもロナウドもフィーゴもラウルも見ることが出来なかった。

 これら世界各国のプロサッカーのキラ星が集まるレアルマドリードが、日本にやってきたのである。
 その彼らが、隣町の調布のフィールドに来てくれるということになれば、それを見らずに放っておけようか。

 2004年8月1日調布の味の素スタジアムで、東京ベルディとレアルマドリードとの親善試合が行われた。

 5万人に近い観衆の中で、ワールドカップのスウェーデン戦の埼玉スタジアム2002で見たベッカムを再び見ることが出来た。
 今回の頭は丸坊主であった。
 鶏のトサカの頭髪スタイルでは無かった。
 選手紹介はどれも大声援が続いたが、やはりベッカムにはひときわ拍手声援が多かった。やはり役者である。

 第一生命保険会社の恒例のサラリーマン川柳大会の中だったか、或いは新聞の川柳欄だったか、掲載されていたメデアも川柳の内容もうろ覚えで正確では無いが、

 「女房 亭主呼び捨て ベカム様」
 「ベッカムは 様つけ夫は 呼び捨てか」
 「髪型は 息子ベッカム 父ジダン」

の内容の川柳を思い出させた。

 試合は東京ベルディは全く歯が立たなかった。レアルマドリードの圧勝であった。

 試合開始8分位であったろうか。
 驚嘆すべきジダンのゴールが生じた。
 ゴール前近くで、背後にベルディのDF2人を背負ったジダンに、FWロナウドはボールをパスした。ジダンはそのボールを足に受け止めると同時に、ボールを少し後に動かした。と同時に体をコマのごとく素早く右側に体を180度回転させ、右足でドリブルしてボールをキープし、キーパーと一対一になった。

 ジダンの背後で体を密着させるごとくして守備防衛していた2人のDFは、アッという間に置き去りにされ、ジダンに抜き去られてしまった。
 一対一になったキーパーに対しては、フェイントをかけてボールの打つ方向を見誤らせてキーパーをもかわして、ジダンは右足でボールをゴールネットに蹴り込んだ 。

 これらは一瞬の出来事であった。
 遠くのスタンドで見ていると、ゴール前で何が起こって、ゴールされたのかさっぱり分からなかった。

 大型スクリーンに、そのゴールシーンが再現されて、改めてその技の素晴らしさに驚嘆し拍手を送った。

 後で知ったが、これがジダンの得意とする「マルセイユ・ターン」という高度な技であるという。
 少年の頃、育ったマルセイユの町の路上でボール遊びをしていて身につけた技と言う。
 50年に一人出るか出ないかという逸材と言われるフランスサッカー界の至宝のジダンの、「マルセイユ・ターン」を実際に見ることが出来たことは何よりであった。

 前線でブラブラしているが、チャンスと判断したときのロナウドのトップスピードの速さ、そしてキーパーの手が転がるボールに届く寸前に、そのボールをかっさらい、ゴールさせる技、ベッカムの正確な前線へのロングパス等スター軍団のボール捌きの巧みさ、相手をかわす技、緩急を付けた動きを見ることが出来て充分満足した。フィーゴのゴールも見た。欲を言えば、ロベルトカルロスの左足からの強烈なミドルシュートのゴールも見たかったが。

 恐らくもう二度と見ることが出来ない、スター軍団の世界最高のサッカーを見られるという幸せのひとときを過ごすことが出来たことに満足する。

 ゲームには充分満足したが、味の素スタジアムの駐車場の少なさに文句を言いたくなる。
 1万台位駐車出来る駐車場を、スタジアム周辺に造ってくれないものだろうか。

 味の素スタジアムは甲州街道が傍を走り、中央高速自動車道路の調布インターに近い。
 山梨県や長野県からも、車や大型バスでファンは駆けつけられる。
 圏央道が八王子ジャンクションに繋がれば、埼玉県や群馬県からも都心に入らなくて来ることが出来る。
 しかし今は駐車場が少なすぎる。


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