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日本銀行が2019年8月8日に、2019年第2四半期(2019年4月〜6月)の銀行の貸出先別貸出額を発表した。
国内銀行の不動産業への貸出額は、2兆1381億円である。
1年前の2018年第2四半期(2018年4月〜6月)の貸出額は、2兆3131億円(発表時、以下同じ)であった。
貸出額は、▲1750億円の減である。率にすると▲7.6%減である。
2019年6月直近1年間の貸出額は、
2018年09月 2兆8758億円
2018年12月 2兆3890億円
2019年03月 3兆3410億円
2019年06月 2兆1381億円
計 10兆7439億円
10兆7439億円である。金額は何れも発表時の金額である(後日どうした訳か知らないが変更しているのがある)。
2018年6月直近1年間の貸出額は、11兆3064億円であった。▲5625億円の減である。率にすると▲5.0%の減である。
2017年3月直近1年間の貸出額は、12兆3580億円であった。この時が貸出額のピークである。
2019年6月は、ピークより1兆6141億円減額している。率にすると▲13.6%減である。
ピークより13.6%も不動産業への貸出額が少なくなれば、土地価格は大きく影響を受けるであろう。
都心高度商業地の土地価格は、とっくにピークを過ぎていると判断出来るのだが、2019年3月発表の都心高度商業地の地価公示価格は上がっているようである。時間差というものがあるから、この現象は仕方無かろう。
まさか2020年1月1日時点の都心高度商業地の地価公示価格は上昇していると、来年3月に発表されることは無いであろう。
鑑定コラム1923)「不動産業への国内銀行年間貸出額11兆円を割る」
鑑定コラム1812)「不動産業への貸出減は続く(2018年6月)」
鑑定コラム2191)「不動産業新規貸出額前年同期比▲17%減(2020年9月末 国内銀行)」
鑑定コラム2232)「日本最高値地価▲7.1%ダウン 2021年地価公示価格」
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