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2232)日本最高値地価▲7.1%ダウン  2021年地価公示価格

 2021年1月1日時点の地価公示価格が、国土交通省から発表された。

 日本一の土地価格は、昨年と同じく東京中央区の銀座4丁目の銀座中央通りに面する山野楽器店(中央区銀座4-5-6)の土地であった。

 2021年1月1日時点の公示土地価格は、u当り5360万円と発表された。

 昨年の2020年1月1日時点の公示土地価格は、u当り5770万円であった。

 地価変動率は、

                      5360万円
                   ────── = 0.929                           
                      5770万円
0.929である。▲7.1%のダウンである。

 安倍内閣発足に始まるリートバブルの土地価格が、やっと下落した。リートバブル崩壊が公的にようやく認められたということか。

 銀行が金を貸してくれなければ不動産は購入出来ない。不動産の価格は銀行の貸出額に非常に敏感である。

 それ故、私から云えば、日本一の銀座の山野楽器の土地価格は、3年前か4年前がピークでそれ以降横ばい或いは下落の価格にするべきであったと思う。

 価格下落するのが遅すぎると私には思える。

 私がそういうと、「田原不動産鑑定士は、国交省の地価公示価格に文句を付けるのか。」とアンチ田原として批判する不動産鑑定士は当然いるであろうが、過去の国内銀行の不動産業の新規貸出額と日本一最高地価公示価格との相関関係を分析すれば、今回の地価公示価格の下落地価の発表は、後追い発表とはいえ遅過ぎると云わざるを得ない。

 日本銀行が発表した2020年末の国内銀行の不動産業への新規貸出額は、10兆6697億円である。

 2016年12月の貸出額は12兆3888億円である。貸出額ピークから4年も経って、地価最高価格の下落を発表するのである。

 地価公示価格の最高土地価格のピークは、2017年1月か2018年1月であるべきといえる。その頃リート業者は東京の土地価格は高くなりすぎて、手が出ないと話していた。買うのを控えると云っていた。

 日本銀行発表の国内銀行の不動産業貸出額(億円 各年末額)と、国土交通省が発表する翌年1月1日の日本最高の地価公示価格(万円/u)のデータを記す。

 日本銀行は今まで発表していた貸出額について、2017年11月16日に貸出額の数値の大規模な大幅修正を行った。採用数値は、その修正された数値を使用する。それ故、それ以前の鑑定コラムは、大修正前の数値を使っている事から、古い鑑定コラムを利用する時は、その事に留意して使用して下さい。


  国内銀行不動産業貸出額年間 億円 東京最高地価万円/u
1980年12月 7387  
1981年12月 9734  
1982年12月 11200 900
1983年12月 14115 1100
1984年12月 19262 1500
1985年12月 26721 2500
1986年12月 38939 2930
1987年12月 61577 3400
1988年12月 68748 3500
1989年12月 96867 3770
1990年12月 88404 3850
1991年12月 65983 3640
1992年12月 63695 2800
1993年12月 63666 2330
1994年12月 66969 1750
1995年12月 74846 1350
1996年12月 70904 1280
1997年12月 72101 1330
1998年12月 77988 1310
1999年12月 67158 1310
2000年12月 77930 1330
2001年12月 85169 1870
2002年12月 79713 2000
2003年12月 67561 2100
2004年12月 82605 2200
2005年12月 97690 2440
2006年12月 92034 3060
2007年12月 101575 3900
2008年12月 84282 3820
2009年12月 69595 2840
2010年12月 76746 2760
2011年12月 77026 2760
2012年12月 82381 2700
2013年12月 95477 2960
2014年12月 100850 3380
2015年12月 107332 4010
2016年12月 123888 5050
2017年12月 117070 5550
2018年12月 110434 5720
2019年12月 110715 5770
2020年12月 106697 5360


 日本銀行発表の国内銀行の不動産業貸出額と国土交通省発表の日本一の土地価格の推移をグラフにすると、下図である。ピンク色が貸出額である。

 最初の山が平成バブルである。2つ目の山が不動産フアンドバブルの山である。3つ目が現在のリートバブルの山である。




2021年日本一地価と不動産業貸出額グラフ






  鑑定コラム1964)「不動産業への国内銀行年間貸出額10.7兆円 対前年比▲5.0%減」

  鑑定コラム2256)「不動産業への新規貸出額2021年3月期 対前年同期比▲6.7%減」


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