2020年7月開催予定だった東京オリンピックは、開催延期が決定した。
2020年3月24日の午後8時より約45分間、安倍首相は総理大臣公邸で、IOC(International Olympic Committee 国際オリンピック委員会)のバッハ会長と電話会談を行った。
その会談には、大会組織委員会の森会長、東京都の小池知事、オリンピック担当の橋本大臣も同席した。
そこで安倍首相は、開催国の日本として現在の新型コロナウイルスの拡大する状態では、アスリートは最高のコンディションで競技出来なく、観客も安全安心して観戦することが出来ない。1年程度延期して遅くとも来年の夏までに開催したい旨を伝えた。
これに対してバッハ会長は「100%同意する」と述べ、東京大会は延期せざるを得ないという認識で一致したと、安倍首相は会談後のテレビの共同インタビューで述べる。
バッハ会長は、日本のオリンピック開催国の安倍首相の意向を確かめ、その後にIOCは臨時の理事会を開いた。
IOCは、その臨時理事会で、バッハ会長と安倍首相とで合意した東京オリンピック・パラリンピックの1年程度の延期を承認した。
ここで、東京オリンピックは、開催予定の4ヶ月前に、1年程度延期することが決定した。
オリンピックは戦争による中止はあるが、延期は初めてである。
日本開催のオリンピックとして3度目の2020年東京オリンピックは、中国武漢発の新型コロナウイルスによる感染症の蔓延によって開催を延期した大会として、今後オリンピックの歴史に名前を残すことになった。
延期を決めたIOC臨時理事会の後に、バッハ会長はNHKの単独インタビューに応じた。
その内容について、NHKウエブは、2020年3月25日 5時05分に、バッハ会長の発言内容を次の様に伝える。
「最初は日本の対策を見て大丈夫だと確信していたがその後、感染が世界中に広がり問題は日本がどうかというより世界中の国が参加できるかどうかに変わってきた。特にこの数日はアフリカや太平洋の島国、南米にも感染が広がって、各国が渡航禁止の措置をとりさらに懸念すべき事態となった。安倍総理大臣と電話会談を開き最善の策を考える事にした。」
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