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2020年3月27日 16時03分NHKウエブは、「トヨタに計1兆円の融資枠設定 三井住友銀行と三菱UFJ銀行」の見出しで、トヨタ自動車が、三井住友銀行と三菱UFJ銀行に合計1兆円の融資枠の要請を行い、両銀行は要請に同意したと報じる。
その狙いについて、「新型コロナウイルスの感染拡大が長期化し車の需要が一段と低迷した場合に備え、資金調達の手段を前もって確保しておく」とNHKウエブは伝える。
トヨタの2020年3月期の第3四半期の決算によれば、2019年12月末で、
現金及び現金同等物 3,759,240百万円
定期預金 1,488,530
金融債権(純額) 6,773,867
小計 12,021,637
現金、預金、金融債権で12兆円の資産を持っている。
潤沢な現金等を持っているにも係わらず、なお1兆円の使える金が必要とするのだろうかと、このニュースを聞いた時私はイヤな事を思い出した。
下記のことである。
平成20年(2008年)の暮れ近くの2008年12月22日に、トヨタ自動車の社長は、2008年3月末の決算で営業利益2.27兆円と日本企業で史上空前の利益を上げたトヨタ自動車の2009年3月期決算は、マイマス1500億円の損失の決算予定と記者発表したのである。
このニュースを聞いた日本の多くの企業経営者は、あのトヨタ自動車ですら赤字になるのかと驚き、かつ、そのことによって、同年9月に倒産したリーマンブラザーズによる経済不況は日本に大きく影響し、不景気の本格的到来を肌で察知し、事業の縮小、撤退に急いで取り組むことになった。
支店・営業所の撤退、子会社の整理等である。
事務所の空きが増え、みるみるうちに募集賃料は下落して行った。
事務所賃料は▲35%も下落してしまった。
ファンドバブルの崩壊である。リーマンショックの不景気の始まりである。
トヨタの1兆円の融資枠の獲得は、ひょつとすると武漢発の新型コロナウイルスによる世界大恐慌の予兆を、トヨタは察して行動したのでは無いのかと思ってしまった。
上記は私の杞憂であって欲しい。
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