居住専用準住宅という名称で分類される建物がある。
居住専用住宅という分類の建物は概念が分かるが、住宅の前に「準」がつく建物とはどういう建物であろうか。
居住専用住宅とあるから、居住専用の住宅の中に属する住宅であると云うことは、字面から類推できる。
この類型の建物が出て来るのは、国土交通省が発表している『建築着工統計調査』の建物分類においてである。
同『建築着工統計調査』の用語説明によれば、次のごとく記述されている。
「専ら居住の用に供せられる建築物で、個々の炊事施設を有しない建築物を「居住専用準住宅」という。」と定義されている。
各居住部屋には炊事施設を有しない居住専用住宅という類型の建物である。
集合住宅で、各部屋は居室のみで、トイレは各階で1個所、浴室は1階に中規模の浴室が一つ、食堂は、かなり大きい規模のものが1階に1ヶ所あり、そこで居住利用者は一堂に会して食べるという建物である。
大学とか企業の合宿所或いは、古いタイプの独身寮という様な建物である。
こうした建物を、「居住専用準住宅」という。
2023年1月末に発表された国土交通省の2022年1月〜12月建築統計データ掲載の『建築着工統計調査』を見ると、居住専用準住宅の全国建設データは次のごとくである。
(木造)
棟数 44棟 のべ床面積 9,583u 工事予定額 202,715万円
9,583u ────── = 218u 44棟218uである。
202,715万円 ──────── =21.15万円 9,583uである。
棟数 36棟 のべ床面積 59,889u 工事予定額 2,286,515万円
59,889u ────── = 1,664u 36棟1,664uである。
2,286,515万円 ──────── =38.18万円 59,889uである。
棟数 44棟 のべ床面積 21,147u 工事予定額 751,175万円
21,147u ────── = 481u 44棟481uである。
751,175万円 ──────── =35.52万円 21,147uである。
1棟面積 u当り建築費 木造 218u 21.15万円 鉄筋コンクリート造 1,664u 38.18万円 鉄骨 481u 35.52万円