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359)著書『賃料<地代・家賃>評価の実際』の増刷

 プログレス社(п@03-3341-6573) より、2007年6月の中頃電話が入った。
 2005年12月に発行した、著書『賃料<地代・家賃>評価の実際』を増刷するという著者への連絡であった。

 同書はA5版ハードカバーp376で、消費税別として4200円もする本である。

 理工・医学系の専門書と比較すれば、専門書としては高くないかもしれないが、不動産鑑定評価の専門書としては、かなり高い金額の部類に入る本である。

 2001年11月に清文社という出版社から発行した『賃料<家賃>評価の実際』の本も4000円であった。この本も高額であった。
 この本は初版で売り切れ、増刷はなく絶版になってしまった。

 絶版となった『賃料<家賃>評価の実際』は、同書の半分程が、賃料を求める場合に必要な、基礎価格である土地建物の価格の求め方について説明してある。

 賃料の基礎価格である土地建物の価格の求め方を知りたい人にとっては、役に立つ本ではないかと私は思う。
 つまり、不動産鑑定の価格の求め方の基本が述べられているのである。
 だが、絶版になってしまい、手に入れることは難しい。

 増刷となる『賃料<地代・家賃>評価の実際』は、前著と紛らわしい書名の本であるが、前著の『賃料<家賃>評価の実際』のうち、土地建物の価格部分を削除して、賃料である「家賃」の求め方部分に、「地代」の求め方部分を追加記述した本である。

 プログレス社より発行したが、発行出版元のプログレス社から増刷したいと言うことは、初版が売り切れ、増刷してもまだまだ購入者がいると判断した結果と思われる。

 有り難いことである。
 高額な著書を購入してくださった人々に感謝する。

 何故著書が売れるのか、それは分からないが、近年DCF法という鑑定評価の手法が重要視されてきた。そのDCF法の求め方は、賃料が基本の手法である。

 では、そのDCF法に使用する賃料が適正な賃料であるのかという疑問が生じ、その賃料の妥当性を検討するために賃料の求め方の知識が必要とされてきたのでは無かろうか。
 
 私が賃料について著書を発行してから、同類型の本が続々と発行されるようになった。
 喜ばしいことである。

 私の著書の内容を見て、この程度の内容・書き方ならば自分だってより良い本を書くことが出来ると思われ、発行されたのでは無かろうかとつい思いたくなる。

 時々、賃料や不動産鑑定についての論文、書物を読むと、私の著書・論文を引用して、論を進めているものを見受ける。

 論文等に自著が引用されると言うことは、不動産鑑定評価の理論の分析・展開・発展・進化するために、それなりの効用が認められたと言うことか。


 鑑定コラム249)「著書『賃料(地代・家賃)評価の実際』の発行」
 鑑定コラム551)「著書『賃料(地代・家賃)評価の実際』が3刷」
 鑑定コラム552)「著書『賃料(地代・・・・』のはしがき」


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