○鑑定コラム


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450)京都のホテルの客室稼働率82.2%(2008年5月直前1ヶ年)

 京都に関する鑑定コラムを2つ続けて書いた。
 もう一つ京都に関する鑑定コラム記事を書く。

 ホテルの客室稼働率について、日本銀行の神戸支店、那覇支店の調査による神戸、那覇のホテルの客室稼働率について既述した。
 その時、京都のホテル客室稼働率については、機会を見て、後日記事にすると書いた。

 今回、京都嵐山に行く機会があり、鑑定コラム京都三部作の最後として、観光都市京都のホテル客室稼働率の現在について述べる。

 日本銀行京都支店が、京都市内の14ホテルの客室稼働率を調査して発表している。

 過去の京都のホテルの客室稼働率は、次の通りである。
 但し、下記年間平均の客室稼働率は、日銀京都支店が発表している毎月の稼働率を、私が単純に各年1〜12月の稼働率を加算して、それを12で割って求めた数値である。

     平成13年    74.6%
     平成14年    73.8%
     平成15年    76.3%
     平成16年    79.0%
     平成17年    82.1%
     平成18年    81.6%
     平成19年    81.5%

 平成19年からは各月での数値を記す。
     平成19年1月   63.9% 
     平成19年2月   71.8% 
     平成19年3月   84.2% 
     平成19年4月   87.3% 
     平成19年5月   87.1% 
     平成19年6月   76.3% 
     平成19年7月   71.7% 
     平成19年8月   89.1% 
     平成19年9月   83.6% 
     平成19年10月   90.0% 
     平成19年11月   93.7% 
     平成19年12月   79.6% 
     平成20年1月   63.7% 
     平成20年2月   71.3% 
     平成20年3月   88.2% 
     平成20年4月   92.1% 
     平成20年5月   86.7%
 
 平成20年5月直近1年間(平成19年6月〜20年5月までの1年間)の、京都のホテルの客室稼働率は82.2%である。

 平成19年1月〜12月までの1年間の客室稼働率が81.5%であるから、ここ1年の京都のホテル客室稼働率は去年よりも0.7ポイント上まわっている。

 また、82.2%の稼働率は、平成13年以降の最高の客室稼働率である。
 つまり現在京都は、空前の観光ブームにあるといえるのでは無かろうか。

 これは何が原因しているのか。
 サブプライムローン問題や原油高で先行きの景気が不安になって、海外旅行へ行くのを取りやめ、国内旅行特に京都への旅行に旅行者の意識が変わった事によるものであろうか。

 或いは団塊の世代が引退し、京都のお寺巡りを始めたことに原因しているのであろうか。

 それとも円安で中国、台湾、韓国、インド等のアジアの人々が京都旅行により来る様になったのか。

 いずれ近いうちに、旅行業者、経済アナリスト達が、その原因を分析して明らかにしてくれるであろう。


 ホテルの稼働率については、下記の鑑定コラムがあります。

  鑑定コラム427)「神戸市内の2007年ホテル客室稼働率は75.2%」

  鑑定コラム428)「東京の2007年ホテルの客室稼働率75.3%」

  鑑定コラム432)「那覇市の2007年ホテル客室稼働率74.2%」

  鑑定コラム982)「平成21年、22年、23年の3ヶ年の京都ホテル客室稼働率の平均は78.0%」


  

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