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山口県周南市(旧徳山市)で、手広く不動産鑑定業、コンサルタント業を営んでおられる不動産鑑定士の墨崎正人氏が、毎月一回地元の経済誌である旬刊誌『山口経済レポート』(山口県防府市 代表者出穂誠一)にコラムを書いておられる。
『山口経済レポート』は、山口県内の産業、企業の経済活動を取材し、地元に密着した記事を載せている。
そこに掲載されたコラムを以前載せたが、最近再びユニークなコラムが掲載されたので、著者の墨崎氏及び掲載誌の『山口経済レポート』を発行する株式会社山口経済レポートの許可を得て転載する。
「凜とした女の矜持」を謳い上げるコラムと言った方が良いかもしれない。
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『凛の花』
不動産鑑定士 キャリア・コンサルタント
墨崎 正人
冬の寒空に咲く一輪の白い「凛の花」。こんな花があるかどうかは愛好者でない私には分らないが、「凛の花」があると想像すれば、冒頭で書いた情景の下の花となる。
先月4日、横綱朝青龍がついに引退を申し出た。申し出たか辞めさせられたかの真偽はともかく、今迄にも色々と蛮行があったが、この度の暴力事件で遂に力士生活が終止符となった。狼藉を常に指摘し、叱った人がいた。
元横審の委員で作家である内館牧子さんである。彼女の朝青龍に対する注意、叱責は他の横審の男性委員にはない、小気味の良さがあった。
他の委員、相撲協会役員、それに師匠である高砂親方、特に親方の甘い指導に歯痒い思いをしたのは、私だけではあるまい。
内館さんは日本の伝統文化である相撲道の継承には煩く、常に朝青龍には厳しい態度で接していた。内心感心し、応援していた相撲ファンも多くいたと思う。
そして、今度は冬季オリンピックスノーボード代表の国母選手の「だらしない服装」に、怒った団長の橋本聖子さんは、「イヤなら競技不参加」と言い放ち、謝罪させた。
日本を代表する選手が公式な服装を腰パンツスタイルで他の選手と一緒にテレビに写っていた。男性の監督、コーチは何も注意しなかったようだが、ここにも女性の識見が生かされている。
この件に関し、マスコミがアンケートを取っていたが、おしなべて男性は肯定派が多く、逆に女性は怒りの意見が多い。
先程の内館さん、橋本さん、そして一般女性が毅然と所信を述べている一方、男性は常に傍観者的だったのが興味深い。
女性が自己の意見を持ち、逆に男性が流れに添った考えを示すということは、いまの日本の男女間の地位でなく、思考に逆転現象が起きていることが、よく分る。
ドラッカーは「未来は既に起こっている」と警鐘を鳴らしているが、女性は寒空に咲く一輪の「凛の花」でなく、多数で「凛の花」となり、ダメな男をリードする時代になっている。
男性はこれからの日本を女性に任せるか、イヤ、逆に奮起して頑張るかの岐路に立たされている。いずれにしろ、女性の社会進出は奔流となる。
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墨崎正人氏のホームページは下記です。
http://www1.ocn.ne.jp/~sumisaki
『山口経済レポート』のホームページは下記です。
http://www.ykr.co.jp/index.html
鑑定コラム440)「ある地方の不動産鑑定士の「1円で本を購入する」というコラム」
鑑定コラム613)「ある地方不動産鑑定士の「デパートとユニクロ」というコラム」
鑑定コラム907)「「タイタニックに見る日本と欧米の違い」 不動産鑑定士墨崎正人」
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