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789)「戻ってこれる福島に!」炎天下、福島の不動産鑑定士放射能を測定中

 炎天下のなかを福島県の不動産鑑定士達が、福島県内にある福島県基準地480個所の全地点の放射能の線量を測定中である。

 団体の公式ブログに測定調査に参加している不動産鑑定士のつぶやきが掲載されている。

 炎天下の中を、無報酬で測定調査している福島県の不動産鑑定士の働きに、私は強い感動を覚える。

 放射能の測定調査の行動することによって、市民と不動産鑑定士とのふれあいがあり、身近に不動産鑑定士を市民は知る事になる。それが今後の不動産鑑定の業務によい結果を生むことになると思われる。

 不動産鑑定士の忘れてはならないこと、それは消費者の目線に立って不動産の価格を考えることである。
 消費者から離れては、不動産鑑定評価は死んだ業種になってしまう。
 放射能検査を不動産鑑定士が行っていることは、まさに消費者の目線に立って不動産の価格を見ているという具体的な姿勢を市民に示していることになる。
 この姿勢は大変重要な事である。

 私が感動を覚えるのは、福島県の不動産鑑定士が消費者の目線に立って、不動産の価格を見ようとしている姿勢である。消費者の目線に立って不動産の価格を見ようと実践している姿勢である。
 この姿勢は必ず県民から支持されると私は思う。
   
 社団法人福島県不動産鑑定士協会そしてブログ著者の了解を得て、放射能の調査に参加している同協会会員がつぶやくブログの内容の一部を紹介する。

1.2011年6月30日

 「放射線測定スタート!」 (不動産鑑定士 石田英之)

 住宅地や商業地、工業地等人が生活している空間での測定・公表されているデータがないため貴重なデータになると思います。

 「こっちらも測ってもらえませんか。」
という声を数多く頂戴し、皆不安を抱えながら生活していることを改めて実感しました。


2.2011年7月11日
 
 「県北地区120地点の放射線量測定終了」 (不動産鑑定士 岩城 恭子)

 間口中央部から1m離れた前面道路上で、高さ1m及び1pを各3回測定し、側溝についても参考までに線量を記録します。
 測定時間は1地点につき概ね7〜8分です。

 ここパセオ通り(基準地5−5)の数値がかなり低かったのは驚きでした。
 聞けば、商店街やボランティアの皆さん60人で6月下旬に除染作業を行ったとのこと。

 測定中、ほとんどの地域で近隣の方々が近寄って来られて、

 「放射線をはかっているの?」

 「線量はどのくらいあるの?」

 「私の持っている線量計と比較していい?」

 「これからも測ってもらえるの?」

など、様々な声掛けをいただきました。

 目に見えないものに対する不安や情報不足からくる不安。
 皆さん、不安でいっぱいなのがひしひしと伝わってきました。

 県民の不安を取り除き、積算線量の増加に歯止めをかける唯一の対策は県土の除染しかありません。
 早急な除染対策を心から願います。


3.2011年7月12日

 「夏休み前に」 ( 不動産鑑定士 岩渕大毅)

 丸一日の測定を終えて夜九時ごろ帰宅し、測定器を使い家の庭の土や植え込みを測りました。
 その数値を父に伝えたら、「うん、大丈夫だなぁ」との一言。
 東京に住む私の甥(小2)と姪(幼稚園)が夏休みに帰省して庭で遊んだりするに当たり、毛ほども放射線を気にしていなかった私の父のような人間も少し不安になっていたのかもしれません。


4.2011年7月14日

 「戻ってこれる福島に!」 (不動産鑑定士 遠藤 盛英)

 測定を続けていてやはり思う事は、除染ですね
 物理的に線量を一定程度逓減する事が可能なわけですから…

 福島の復興には、避難されている方の目線に立つ事が重要と考えています。
 子供への影響を心配して県外に移転した方が大勢いると聞いております。

 各市町村と連絡はとれているのでしょうか?
 お住まいになっていた自宅の線量は御存知なのでしょうか?

 敏感に危険を感じ避難された方が、安心して戻れる魅力ある新生福島に!

                   *




 社団法人福島県不動産鑑定士協会のブログは下記アドレスで見られます。

  
http://ameblo.jp/fkantei/



  鑑定コラム783)「福島県の不動産鑑定士の団体は良いことをしている」
 

  鑑定コラム1140)「火野正平、プラットホームでかくれんぼ」

  鑑定コラム1982)「外務省放射線で動く」

  鑑定コラム2316)「福島第一原発爆発時の福島県内の放射線量そして現在」


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