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913)名古屋の主要ホテルの客室稼働率74.8%

 中部経済新聞社が、名古屋の主要ホテルの客室稼働率を調査し、その結果を中部経済新聞に発表している。

 その中部経済新聞に発表されている各月の客室稼働率を加算して、12ヶ月で割った平均客室稼働率を計算すると、下記の通りである。
 平均計算は、田原の計算による。

            2010年(平成22年)         74.3%
            2011年(平成23年)         74.8%

 中部経済新聞社が調査し、中部経済新聞に発表した各月の客室稼働率は、下記の通りである。単位%。

            2010年                 2011年
             (平成22年)             (平成23年)

   1月 62.7 59.7    2月 74.1 75.0    3月 75.3 72.8    4月 76.6 66.3    5月 72.7 67.5    6月 73.8 72.7
   7月 76.2 75.6    8月 75.6 78.1    9月 76.2 82.4    10月 78.3 86.5    11月 78.9 83.7    12月 71.0 77.7
平均 74.3 74.8   標準偏差   4.1          7.4
 
 平成23年3月11日の東日本大震災は、名古屋のホテルにも影響を与えている。 平成23年4月、5月の客室稼働率が66.3%、67.5%の数値にそれが表れている。

 しかし、同年の9月、10月、11月の客室稼働率が、80%を越えた好客室稼働率である。
 対前年同月の客室稼働率と較べると、

     
      9月   +6.2ポイント
           10月      +8.2ポイント
           11月      +4.8ポイント

と高い。

 この対前年同月比の高いポイント率は、何を意味するであろうか。

 東京の宿泊予定の観光客等が、名古屋に振替宿泊したことを意味するのでは無かろうか。

 名古屋のホテルは4月、5月と東日本大震災の影響を受けたが、秋にその減少した分を取り戻し、1年を通じて見れば、74.8%で、前年の74.3%を上回る客室稼働率であった。

 客室稼働率がほぼ同じであるからといって、収益は同じであるとは言えない。
 宿泊料金のダンピングが行われているかもしれない。
 それは、私には分からない。

 各月の客室稼働率がどの様な比率になっているか、分析してみる。
 平成23年は、東日本大震災の影響が入っているから、その要因の無い平成22年の各月客室稼働率で計算する。

 平均客室稼働率を100として、各月の客室稼働率を評点化する。
 下記の通りである。

 
            2010年                 
             (平成22年)              評点

   1月 62.7 84.4    2月 74.1 99.8    3月 75.3 101.4    4月 76.6 103.1    5月 72.7 97.9    6月 73.8 99.3
   7月 76.2 102.6    8月 75.6 101.8    9月 76.2 102.6    10月 78.3 105.4    11月 78.9 106.2    12月 71.0 95.6
平均 74.3 100.0

 5月は平均より−2%、12月は−5%、1月は最も悪く−15%である。

 10月、11月は良くて、+5〜6%である。

 3月、4月、7月、8月、9月は、少し良くて+1〜3%である。


 2月、6月は、ほぼ平均の客室稼働率である。

 上記が、名古屋の主要ホテルの各月客室稼働率の姿である。
 この各月客室稼働率の一つが分かれば、各月の客室稼働率評点から年間の客室稼働率が推定出来ることになる。


  鑑定コラム864)
「2011年の東京の主要ホテルの客室稼働率」

  鑑定コラム865)「2011年の大阪の主要ホテルの客室稼働率」

  鑑定コラム638)「ホテル客室稼働率(東京・大阪・京都)」

  鑑定コラム427)「神戸市内の2007年ホテル客室稼働率は75.2%」

  鑑定コラム916)「ホテル客室稼働率82.3%、大震災不況を乗り切った。しかし…」


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