○鑑定コラム
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平成24年(2012年)11月の下旬に京都に行って来た。
不動産鑑定の仕事である。
現地確認、役所等の調査で京都市内をタクシーに乗り、駆け巡った。
その都度、流しのタクシーを捕まえる。
乗り合わせたタクシーの運転手が、
「お客さん、今日は京都でお泊まりですか。
ホテルは取ってありますか。」
と聞いて来る。
「ええ、京都のホテルで泊まります。
ホテルは予約してあります。」
と私は答える。
「ホテルが良くとれましたね。
今の時期ホテルが取れないとこぼすお客さんが多いですょ。
お客さんは良く取れましたね。」
11月下旬に京都市内でホテルが取れたことについて、二人のタクシー運転手から、同じことを聞かれ、ホテルが確保してあることを同じく褒められる。
タクシーの運転手の口ぶりから推測すると、11月の京都のホテル確保は、相当難しい様だ。
富山ではホテルに全て断られ、特急で35分ほどかけて金沢に行き、金沢のホテルで泊まったが、京都はうまい具合にホテルが取れた。料金は安くない。
タクシーの運転手が11月の京都のホテルは混んでいると云うことから、本当かいなと思い、京都のホテルの客室稼働率を調べて見た。
日本銀行京都支店が、京都市内の主要ホテルの各月の客室稼働率を発表している。
その中の11月の稼働率をピックアップして、下記に記す。
2000年11月 95.8%
2001年11月 94.2%
2002年11月 94.2%
2003年11月 96.0%
2004年11月 94.6%
2005年11月 96.4%
2006年11月 95.3%
2007年11月 93.7%
2008年11月 94.0%
2009年11月 91.8%
2010年11月 92.9%
2011年11月 95.0%
各年の11月の客室稼働率は、いずれも90%を越え、95%前後が多く、その年の最高の稼働率である。
客室稼働率95%というのは、ほぼ満室状態と云って良い数値である。
タクシーの運転手二人が、揃いも揃って、
「ホテルが良く取れましたね。」
と驚くことも、上記各年の11月の客室稼働率を知れば、理解出来る。
タクシーの運転手とよもやま話をしながら、
「景気はどうですか。実入りは良いですか。」
と聞けば、異口同音に、
「良くない。
尖閣諸島問題が発生して、中国人の観光客がぱたりと止まってしまった。」
というぼやきの返事が返ってくる。
京都のホテル客室稼働率、京都の景気判断については、稿を改めて記したい。
鑑定コラム931)「富山・高岡のホテル・旅館に嫌われた」
鑑定コラム448)「あんたはん もっと京都について勉強しなはれ」
鑑定コラム594)「京都・建仁寺垣」
鑑定コラム449)「京都嵐山の住宅地の還元利回りは4.4%」
鑑定コラム982)「平成21年、22年、23年の3ヶ年の京都ホテル客室稼働率の平均は78.0%」
鑑定コラム983)「京都の景気は良いのか、悪いのか」
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