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910)火野正平塩屋崎に向かう

 東日本大震災の津波の爪痕が生々しく残る福島県いわき市小名浜の海側の道を、NHK・BSプレミアム「こころ旅」の正平は、塩屋崎に向かってサイクリング車を走らせる。

 塩屋崎への海側の道は、建物の基礎のみが見える道だった。

 大津波で家ごと持って行かれ、残ったのはコンクリートの基礎のみである。 累々と残る建物の基礎、家の中にいた人はどうなっただろう・・・・。

 思うだけでも悲しい。

 正平はつぶやく。

 「覚悟はしていたが、これほどだったとは・・・・・・・」

 自転車で走る火野正平も、目に入る悲惨な状況に言葉を失う。

 NHKのテレビで映される映像は、初めてテレビで映される風景であろう。
 今迄多く見た災害の映像のごとくの耳障りな放送記者のしゃべりまくる絶叫するごとくの解説の言葉も無く、バック音楽も無い無声の映像は、日本全国に流される。

 カメラのアングルが良い。
 自転車に乗っている人の目線から景色を見る。

 それによるのか知らないが、あたかもその場所に自分が現在居るごとくの錯覚に陥り、風景を目にし、震災のひどさを改めてかみしめることになった。

 こころ旅で流されたこの風景の映像は、貴重な映像である。
 
 塩屋崎には、美空ひばりの歌碑があるようだ。
 「みだれ髪」の歌碑である。
 「みだれ髪」という曲は、星野哲郎作詞、船村徹作曲、美空ひばり唄の歌謡曲である。

 美空ひばりが、病をおして歌い上げた晩年の名曲である。
 船村徹、星野哲郎にとっても代表作品と云っても良い秀逸な作品である。

     髪のみだれに 手をやれば
     紅いけだしが 風に舞う
          ・・・・・・・

 「けだし」とは、和服の下に着るもので、裾よけである。
 それが紅い色していたのであろう。
 艶つぽい歌詞である。

 ひばりの歌碑は、震災の被害を受けていなかった。


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