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1216)住宅建物の経済的耐用年数は36.4年(2012年度)

 住宅建物の経済的耐用年数は36.4年であるようだ。

 一般社団法人住宅生産団体連合会は、2012年度(平成24年度)の『戸建注文住宅顧客実態調査』を発表した。

 その調査結果によると、戸建注文住宅建替による前の住宅建物の建築年数の平均は、

        2012年度(平成24年度)    平均築年 36.4年

であった。

 1年前の2011年(平成23年度)の調査も36.4年であった。同じ年数である。
 経済的耐用年数の増加はしていない。

 2012年から36年前と云うのは、1976年(昭和51年)である。

 1976年(昭和51年)と言う年の歴史をひもとくと、ロッキード事件が発覚し、田中角栄首相が逮捕された年である。そして福田赳夫内閣が出現した。

 プロ野球では、王貞治氏が、ハンク・アーロン氏が持つホームラン世界記録715本塁打を抜いた。

 現在では当り前のごとく日常目にし、使用している「宅配便」であるが、ヤマト運輸が初めて「宅配便」を発売した年でもある。最初の扱い個数は2個だったと聞く。

 歌は世につれ、世は歌につれと云われるが、私の耳に今でも残る内山田洋とクールファイブの「東京砂漠」(作詞 吉田旺 作曲 内山田洋 編曲 森岡賢一郎)という歌がヒットした年である。

 この時に建てた木造住宅が、経済的耐用年数の終わりを迎え、建替のために取り壊されているのである。

 一般社団法人住宅生産団体連合会の調査による過去の築年数は、下記の通りである。

    2004年(平成16年)     32.1年
    2005年(平成17年)     32.6年
    2006年(平成18年)     32.5年
    2007年(平成19年)     33.3年
    2008年(平成20年)     33.0年

    2009年(平成21年)     34.0年     2010年(平成22年)     34.3年     2011年(平成23年)     36.4年     2012年(平成24年)     36.4年

 木造住宅建物の経済的耐用年数は、「30年」と充分考えても良さそうだ。


  鑑定コラム1)
「木造30年」

  鑑定コラム337)「経済的耐用年数とは」

  鑑定コラム909)「木造住宅建物の寿命は34年と伸びる」

  鑑定コラム1086)「建替の前の住宅建物の建築年数は36.4年(2011年度)」

  鑑定コラム496)「東京砂漠」

  鑑定コラム1272)「港のヨーコの流行った年に建てた建物が寿命を迎えた(耐用年数38.3年)」



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