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東京赤坂見附の交差点の北側紀尾井町の丘の上に、39階建の華やかな外観を見せて建っていたグランドプリンスホテル赤坂が、解体撤去されて、新しく造り 直されようとしている。
1983年に丹下健三氏の設計で建てられた。
その建物が2012年より解体された。
丹下健三氏設計の建物が、旧東京都庁舎の建物に続き、また1つ無くなる。
グランドプリンスホテル赤坂の建物の寿命は、
2012年−1983年=28年
28年である。
「築28年しか使用しないホテルをぶっ壊すのか、なんともったいないことを」
と私は思った。
28年経過で39階建の建物の経済的陳腐化は無いだろうと思うが、所有経営する西武グループは、造り直すのがより経済的と判断したようである。
この39階建のビルの解体手法が、従来の解体手法とは全く異にする新しい手法であった。最上階を屋根にしてそのまま残しながら、上階から階を壊して下階に下がってくると云う手法である。
屋根があるから雨の日でも解体作業が出来る。
大成建設が考案した「テコレップシステム」(大成エコロジ解体手法)と名付けられた解体手法である。
私も仕事で時々赤坂に行ったが、その度に建物が低くなっているのを見てきた。
不思議な現象空間としてみてきた。
「日経アーキテクチュア」が、ネットに、定点撮影の3カットの写真を載せている。
下記のアドレスである。 掲載期間を過ぎると削除されてしまうかもしれないが。写真右手隅に一部カットして見える建物は、東急の赤坂エクセルホテルである。
http://www.nikkei.com/content/pic/20131205/96958A9C93819499E0E4E2E2818DE0E4E3E3E0E2E3E1E2E2E2E2E2E2-DSXZZO6314489026112013000000-PB1-9.jpg
華奢な麗しさを漂わせていたホテル建物が無くなることに「もったいない」気持ちを持ったが、その跡地に再び「新グランドプリンスホテル赤坂」が建つ。今度は住宅・オフィスとバスタクシー乗り場を加えた建物群である。
建設概要は下記である。
敷地面積 30,428.79u
構造 S,RC,SRC造地上36階建地下2階付(ホテル・オフィス)
RC造 26階(住宅)
延べ床面積 227,000u
完成予定 2016年5月
総工事費は、2014年5月14日の日本経済新聞が、980億円と伝える。
98,000,000,000円
─────────── ≒ 432,000円
227,000u
u当り43.2万円である。 坪当り143万円である。
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