○鑑定コラム
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近畿日本鉄道株式会社が、大阪阿部野橋駅上に建設している「あべのハルカス」の建物高さが、地上300メートルを越え、2012年8月30日に日本一の高さのビルになったと、翌日の日経、朝日等の各新聞は伝える。
それまでの日本一高い建物は、横浜の三菱地所のランドマークタワーの296メートルであった。
これからは、大阪近鉄のあべのハルカスと云うことになる。
地下5階、地上60階で百貨店、オフィス、ホテル、美術館等が入居する。
延べ床面積は、211,900.97uである。
工事費は、日経、朝日の新聞によれば、約1300億円である。
工事費単価は、
130,000,000,000円
────────── =613,494円≒613,000円
211,900.97u
u当り61.3万円である。
私は、鉄道駅の出入口に絡むビルの鑑定評価を行ったことがあるが、当事者に話を聞くと、通常のビル建設とは話にならない巨額の工事費がかかるという。
鉄道の運行に支障が無いように建築物・構築物の設計、施工をするため、特別な配慮が強く求められる。
且つ地震による崩壊を絶対に避けるために、強固な擁壁、柱等が必要であるためという。
一般的なSRC造ビル工事費が、例えばu当り27万円程度であったとすると、駅がらみのビルの工事費は、そんな安い金額では造ることが出来ないということのようである。
あべのハルカスの工事費u61.3万円にも、駅ビルであり、鉄道運行と絡む要因、絶対安全という要因の費用が含まれていると思われる。 それに加えて高さ300メートルという超高層建物という要因も含まれていることになる。
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