金融庁のホームページのトップページは、「何々に注意して下さいと詐欺被害の警告文ばかりである」ということを、前の鑑定コラム(1417「時事通信発不動産融資監視のニュース」) で述べた。
その具体的内容はどういうものなのかと疑問に思われる人もいることであろうから、具体的にそれを転記する。
以下の@〜Dのごとくである。2015年11月28日現在のものである。
@ 金融庁ホームページを模倣したウェブサイト等にご注意ください!NEW
預金口座開設の勧誘に関する注意喚起について
A 日本年金機構の個人情報流出に伴う不正の防止についての要請
詐欺的な投資勧誘等にご注意ください!NEW
B 銀行を名乗る者等による預金の勧誘について
無登録の海外所在業者による勧誘にご注意ください
C 振り込め詐欺等の撲滅に向けた注意喚起活動について
NISA口座における上場株式の配当金等受取方式に関する注意事項について(NISAで上場株式・ETF・REITに投資される方へ)
D 「振り込め詐欺救済法」に基づく被害者への返金制度を装った詐欺行為について
プリペイドカードの購入を指示する詐欺業者にご注意ください
上記「ご注意ください」の具体的内容については、当該部分の見出し文をクリックすれば、注意する具体的内容について縷々述べられている。
金融庁がホームページのトップページに、上記のごとくの「ご注意ください」の警告文を載せているということは、そうした被害が多いということを示す。
過去の金融庁のホームページはどうであったろうか。
およそ6ヶ月前の2015年4月16日に金融庁のホームページを私は訪れていた。
その時の金融庁のホームページのトップページを、コピー保存していた。
それを見ると、11月末の今回と同じく「ご注意ください」の警告文が、トップページに記されていた。
その内容は下記である。
@ 不正に個人情報を取得しようとする電話やメールにご注意下さい!
銀行を名乗る者等による預金の勧誘について
A 詐欺的な投資勧誘等にご注意ください!
無登録の海外所在業者による勧誘にご注意ください
B 金融庁や証券取引等監視委員会の職員を装った投資勧誘等にご注意ください!
振り込め詐欺等の撲滅に向けた注意喚起活動について
C 「振り込め詐欺救済法」に基づく被害者への返金制度を装った詐欺行為について
NISA口座における上場株式の配当金等受取方式に関する注意事項について(NISAで上場株式・ETF・REITに投資される方へ)
D 金融庁職員を装った電子メールに係る注意喚起について
2015年11月末と同じ文章内容の「ご注意ください」のものもある。
大半が変わっている。
変わっている内容を見ると、それは時間の経過とともに知能犯の詐欺手口の進化していく状況をみるごとくである。
詐欺も進化していると云える。
半年後には、どんな内容の「ご注意ください」が掲載されるであろうか。
金融庁のホームページのアドレスは、下記である。
http://www.fsa.go.jp/
鑑定コラム1417)「時事通信発不動産融資監視のニュース」
鑑定コラム1454)「最高裁のホームページにこんな警告が」
鑑定コラム1567)「運送会社からのメールを装うメール」
鑑定コラム1571)「2016年11月の金融庁HPトップページの「ご注意下さい」」
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