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農林水産省が、平成27年度の一人当りお米の消費量を54.6kg(概算)と発表した。
平成26年度は55.6kg(確定)であったから、1年間での米の消費量は、1kg減った。
日本人は主食の米を食べなくなった。
過去の一人当りの年間米消費量は、下記である。
昭和37年度 118.3kg
昭和40年度 111.7kg
昭和45年度 95.1kg
昭和50年度 88.0kg
昭和55年度 78.9kg
昭和60年度 74.6kg
平成02年度 70.0kg
平成07年度 67.8kg
平成08年度 67.3kg
平成09年度 66.7kg
平成10年度 65.2kg
平成11年度 65.2kg
平成12年度 64.6kg
平成13年度 63.6kg
平成14年度 62.7kg
平成15年度 61.9kg
平成16年度 61.5kg
平成17年度 61.4kg
平成18年度 61.0kg
平成21年度 58.5kg
平成22年度 59.5kg
平成23年度 57.8kg
平成24年度 56.3kg
平成25年度 56.9kg
平成26年度 55.6kg
平成27年度 54.6kg(概算)
お米の消費が減り続けていることから、その分、パンとかパスタの原料である小麦の消費量が増えているかと思って、小麦の消費量を見ると、小麦の消費量は、少ししか増えていない。平成22年度以降微増である。
小麦の年間一人当りの消費量は、下記である。
昭和40年度 29.0kg
昭和50年度 31.5kg
昭和60年度 31.7kg
平成20年度 31.1kg
平成21年度 31.8kg
平成22年度 32.7kg
平成23年度 32.8kg
平成24年度 32.9kg
平成25年度 32.7kg
平成26年度 32.9kg
平成27年度 33.0kg(概算)
お米の消費量が減った分は、どこに行ったのか。
ちなみに肉の消費量を記す。農林水産省発表の数値である。
昭和40年度 9.2kg
昭和50年度 17.9kg
昭和60年度 22.9kg
平成20年度 28.5kg
平成24年度 30.0kg
平成26年度 30.2kg
平成27年度 30.7kg(概算)
最近1年間の増加は0.5kgである。
お米の減少分の幾ばくかは、小麦の増加に行っていると思う。
主食の変化でそれは仕方ないと思われるかもしれないが、小麦はどこから来ているのかを知れば、そうも云っておられないであろう。
平成26年の小麦の需給量は、6,868千トンである。
686万8千トン全部の小麦が、日本国内で生産されていると思われるとすると、それは大間違いである。
小麦の国内生産量と輸入量は、下記である。農林水産省発表の平成26年度の数値である。
国内生産量 852千トン
輸入量 6,016千トン
計 6,868千トン
輸入率は、
6016
───── = 0.876
6868
87.6%である。
米が余っているために補助金を出して減反政策として田を休耕田にし、一方消費の小麦の90%近くを外国から大金をはたいて輸入するというチグハグな農政を行っている。
小麦輸入は、民間の会社が、自由に輸入している自由貿易の品物と思われがちであるが、そうでは無い。
輸入小麦は、日本政府が一元的に輸入し、製粉会社などに売り渡す政府売渡制度をとっているのである。何故小麦をそうした輸入管理制度にしているのかという疑問が生じるであろうが、それにはそれだけの理由がある。
とはいえ、休耕田を小麦の生産畑に転換出来ないものなのか。
そう云うと必ず、出来ない、出来ないと10いくつの出来ない理由が述べ立てられる。それが政であろうか。
鑑定コラム1109)「お米の消費量が減っている」
鑑定コラム815)「お米の消費量、年間一人当り59.5kg」
鑑定コラム973)「一人当り米消費量57.8kg(平成23年度)」
鑑定コラム1407)「一人当りお米の消費量55.2kg(平成26年度概算)」
鑑定コラム1545)「2016年産米は高くなりそうだ」
鑑定コラム1546)「石川県産新種米の名前を募集している」
鑑定コラム1973)「一人当り年間お米消費量 2018年は53.8kg」/a>
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