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1863)北陸新幹線開通後の金沢の事務所賃料は横ばいである

 鑑定コラム1862)で、北陸新幹線開通(2015年3月14日)後の金沢の住宅賃料は、値上りしていると記した。では、事務所賃料はどうなっているであろうか。調べて見る。

 事務所賃料のデータは、日本経済新聞社が調査し、日本経済新聞に発表している「日経のオフイス賃料」とする。

 毎年11月の初旬に、全国の主要都市の中心地域の事務所賃料を発表している。

 金沢の事務所賃料は、「武藏が辻〜香林坊」の地区が選定されている。

 賃料はゾーンで発表されているが、高値の賃料を採用する。既存ビルの新規の賃料である。単位は坪当り円である。月日は日経新聞掲載日である。

     1998年11月4日     坪当り 10,800円      
     1999年11月4日     坪当り 11,000円      
     2000年11月4日     坪当り 12,000円      
     2001年11月4日     坪当り 11,000円      
     2002年11月25日     坪当り 12,000円      
     2003年11月25日     坪当り 12,000円      
     2004年11月24日     坪当り 12,000円      
     2005年11月27日     坪当り 12,000円      
     2006年11月4日      坪当り 12,800円      
     2007年11月4日      坪当り 12,000円      
     2008年11月17日     坪当り 12,000円      
      2009年11月4日     坪当り 12,000円      
     2010年11月4日     坪当り 12,000円      
     2011年11月4日     坪当り 11,600円      
     2012年11月4日     坪当り 14,000円      
     2013年11月5日     坪当り 15,000円      
     2014年11月4日     坪当り 14,000円      
     2015年11月4日     坪当り 13,000円      
     2016年11月4日     坪当り 15,000円      
     2017年11月4日     坪当り 14,000円      
     2018年11月7日     坪当り 13,000円
      
 北陸新幹線が開通した2015年の11月は、坪当り1.3万円である。2018年11月は坪当り1.3万円である。

 金沢市の事務所ビルの賃料は、北陸新幹線開通後も横ばいの状態にある。

 つまり事務所需要が増大し、事務所不足が生じて競争が始まり、賃料が値上りする状態は生じていないということである。

 但しこのことは現在の状態であり、将来も同じということではない。今後北陸新幹線の開通後の実績の積み上げにより、金沢市内、石川県内の企業活動が活発になり、金沢への事務所需要が増えるならば、金沢の事務所賃料の上昇が生じる可能性は充分ある。

 土地価格の変動については、毎年1月1日付の地価公示価格が発表されている。その金額を知れば、どういう状況にあるか分かることから、土地価格についての論述はやめる。

 北陸新幹線開通後の金沢の経済状況の一部についてのコラム記事を書いてきた。記述内容のデータ分析に伴い、金沢駅の北陸新幹線の一日の乗車人数が、7,895人と論理的に導き出すことが出来た事に自身満足する。

 縷々北陸新幹線開通後の金沢の経済状況についてのコラム記事を書いてきたが、関連記事はこれで止める。


  鑑定コラム1857)
「日銀金沢支店の報告では金沢の景気状況は具体的に理解し難い」

  鑑定コラム1855)「平成29年金沢市勤労者実収入は全国1位」

  鑑定コラム1859)「北陸新幹線の乗車率は43%」

  鑑定コラム1860)「北陸新幹線金沢駅の一日の乗車人数は7,895人(推定)」

  鑑定コラム1861)「金沢市の平成29年の観光客数は平成27年より減少している」

  鑑定コラム1862)「北陸新幹線開通後の金沢の住宅家賃は値上りしている」


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