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1.はじめに
平成27年(2015年)3月14日に、金沢−東京を結ぶ北陸新幹線が開通した。
北陸新幹線の乗車率はどれ程であろうか。
北陸新幹線を運行・運営する西日本旅客鉄道株式会社(以下「JR西日本」とする)は、乗車率はどれ程か分かっているであろうが、公表しない。
JR西日本が公表しないことから、北陸新幹線の乗車率を推測して見る。
2.JR西日本の公表データ
2018年3月16日に、JR西日本は、『北陸新幹線3年目のご利用状況(2017年3月14日から2018年3月13日まで)』を発表した。
それは、北陸新幹線の「上越妙高駅−糸魚川駅」間の利用者数を発表したものであった。
その内容は、下記である。
3月(14日から) 48.9万人
4月 62.5万人
5月 74.6万人
6月 63.5万人
7月 66.5万人
8月 87.5万人
9月 71.8万人
10月 78.0万人
11月 79.1万人
12月 69.0万人
1月 63.5万人
2月 62.7万人
3月(13日まで) 29.3万人
計 856.9万人
北陸新幹線開業3年目の1年間の乗車人数は、856万9千人である。1日当たりの乗車人数は、
8,569,000人÷365日=23,477人
23,477人である。
この人数は、上り、下りの往復の人数である。片道ではこの半分となり11,739人となる。
月によって、随分と利用者数が違う。半端な3月を除いて、最高は8月の87.5万人であり、最低は4月の62.5万人である。
乗車人数万人台で見ると、下記である。
60万人台 4月、6月、7月、12月、1月、2月
70万人台 3月(48.9万人+29.3万人=78.2万人)、5月、9月、
10月
80万人台 8月
乗車人数が60万人台の月が、6ヶ月ある。
3.上越妙高駅−糸魚川駅間を走る新幹線列車の本数
北陸新幹線の上越妙高駅−糸魚川駅間を走る特急は、「かがやき」と「はくたか」である。
東京から金沢に向かう下りの1日の運行本数は、30本である。金沢から東京に向かう上りの1日の運行本数は29本である。
下り、上りの1日運行の本数は、
30+29=59本
である。
4.座席数
@ 列車の品等クラス
「かがやき」、「はくたか」の列車編成は、何れも12両編成である。
号車の品等クラスは、下記である。
1〜10号車 普通車
11号車 グリーン車
12号車 グランクラス
A クラス別座席数
イ、普通車の座席数は、1列に5人席で、17列ある。
座席数は、
5×17=85席
85席×10両=850席
である。
ロ、グリーン車
11号車のグリーン車は、1列に4人席で、15列と、16列は3人席である。
4×15+3=63席
ハ、グランクラス
12号車のグランクラスは、1列に3人席で、6列である。
3×6=18席
B 合計座席数
上記より、合計座席数は、
850+63+18=931席
である。
5.年間の座席数
1列車の座席数は、上記より931席と分かった。
一日の運行回数は59本である。
一日の座席数は、
931席×59=54,929席
である。
一日も休みが無いとして、年間の座席数は、
54,929席×365日=20,049,085席
である。
6.乗車率
上越妙高駅−糸魚川駅間の2017年3月14日〜2018年3月13日の1年間の乗車人数は、8,569,000人であると、JR西日本は発表した。
同期間の年間の座席数は、20,049,085席と上記より求められた。
8,569,000
─────── =0.427≒0.43
20,049,085
乗車率は43%と求められる。
北陸新幹線の乗車率は、43%である。
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