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1972)2019年産米価格は前年比3.7%高

 2019年8月23日に、千葉県の不動産鑑定士の団体である千葉県不動産研究会(会長結城敏勝氏 幹事長鈴木聡氏)・千葉県不動産鑑定士協会(会長増間真一氏)主催の講演の講師として、「還元利回り・期待利回りの求め方」の課題で、3時間に渡る長時間の話をした。

 その時、還元利回り・期待利回りの源は、日本は農業国家であったことから、米の収穫から得られる利益の利回りが源ではなかろうかと話した。

 そういうこともあり、今年(2019年)の新米の取引価格はどれ程か調べて見た。

 なお、千葉県不動産研究会・千葉県不動産鑑定士協会主催で行った講演の内容は、後日鑑定コラムで公開するつもりである。

 米穀物取引会社の日本コメ市場株式会社が、令和元年(2019年)8月23日の同社のホームページに、2019年産米の取引価格を発表した。
(http://www.nihonkomeshijyo.co.jp/torihikigaiyou_j/tg_j_01_03.pdf)

 その価格は、2019年8月22日のコメ市場で取引された平均価格である。下記である。単位60kgである。

            関東産  コシヒカリ   14,986円
            関東産  あきたこまち  14,669円
            関東産  ふさおとめ   14,130円

 1年前の平成30年(2018年)8月30日の同社のホームページに発表された、2018年産米の取引価格(2018年8月22日のコメ市場で取引)は、下記であった。

           茨城産  コシヒカリ   14,250円
           千葉産  あきたこまち  14,128円
           千葉産  ふさおとめ   13,834円

 産地の表示が県表示で無く、大きな地方地域表示に今年は変更されている。
 関東産表示であるが、恐らく茨城、千葉産であろうと思われることから、同じ産地とみなして、価格の比較を行う。

 銘柄米の価格比較出来るのは、茨城産コシヒカリ、千葉産あきたこまちとふさおとめである。

 変動率は、

         コシヒカリ          14,986÷14,250=1.052
         あきたこまち        14,669÷14,128=1.038
         ふさおとめ          14,130÷13,834=1.021
           平均                              1.037
である。

 平均3.7%の価格アップである。今年(2019年)の米は、少し値上りすると予測される。

 日本コメ市場株式会社が発表している新米の過去の取引価格を記すと下記である。

 30年産米(2018年8月22日取引)
            茨城産   コシヒカリ     14,250円
            千葉産   あきたこまち    14,128円
            千葉産   ふさおとめ     13,834円

 29年産米(2017年8月25日取引) 千葉産   コシヒカリ     14,550円 千葉産   あきたこまち    14,387円 千葉産   ふさおとめ     14,003円
 28年産米(平成28年8月25日取引)       茨城産   コシヒカリ     13,151円    茨城産   あきたこまち 12,834円       千葉産   ふさおとめ 12,661円
 27年産米(平成27年8月20日取引)       茨城産   コシヒカリ     10,861円    茨城産   あきたこまち 10,500円       千葉産   ふさおとめ 10,134円
 26年産米(平成26年8月21日取引)       茨城産   コシヒカリ     10,019円    千葉産   あきたこまち 9,300円       千葉産   ふさおとめ 9,167円
 25年産米(平成25年8月29日取引)       茨城産   コシヒカリ     12,661円       茨城産   ひとめぼけ     12,200円    茨城産   あきたこまち 12,270円    茨城産   チヨニシキ 11,900円       千葉産   ふさおとめ 12,210円
 24年産米(平成24年8月23日取引)       茨城産   あきたこまち    15.900円       千葉産   ふさおとめ 15,969円
 23年産米(平成23年9月8日取引)       茨城産   コシヒカリ     14,700円    茨城産   あきたこまち 14,050円       千葉産   ふさおとめ 14,813円 福井 ハナエチゼン 14,813円
 22年産米(平成22年8月10日取引) 宮崎 コシヒカリ 12,797円

 上記新米の取引価格を見ると、平成24年が最高価格で翌年の平成25年に急激に下落する。

 その下落は26年にも及ぶ。

 そして平成27年より上がりはじめて平成29年迄上がる。

 平成30年(2018年)で少し下落する。

 そして令和元年(2019年)で少し上がる。

 各年で価格が発表されている「千葉ふさおとめ」の銘柄の価格推移を見ると、それが良く分かる。

       平成23年      14,813円
       平成24年      15,969円
       平成25年      12,210円
       平成26年       9,167円
       平成27年      10,134円
       平成28年      12,661円
       平成29年      14,003円
       平成30年      13,834円
              令和元年          14,130円*
            (*表示は「関東」であるが、千葉とみなす。)


  鑑定コラム1545)
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  鑑定コラム1403)「平成27年産米価格13%アップか」

  鑑定コラム1823)「2018年産米価格は上げ止まりで、前年比より少し安い」

  鑑定コラム1973)「一人当り年間お米消費量 2018年は53.8kg」/a>


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