1.はじめに
鑑定コラム2075)で、食料品製造工場の土地建物の価格分析例(その1)を記した。
(その1)の求め方は、企業収益の純収益より、税金、労働、資本、経営に属する利益を控除して、不動産に属する利益を求めて、土地建物の価格を求る手法であった。
(その1)の求め方は、純収益より経営等に属する各利益を控除する求め方であるから、その各利益割合が分からないと分析出来ない。
もう1つの求め方(「その2」と呼ぶ)は、それらの各利益配分割合を分析せずに求める手法である。
(その2)の求め方を説明する。
(その1)と同じ食料品製造工場とする。売上高等は同じである。
2.売上高
売上高は、1,876,424千円である。
3.家賃割合
食料品製造工場である。
製品売上高に対する家賃割合は、共著『民事再生法と資産評価』(清文社)のP97の「製品売上高に対する家賃割合」によれば3.6%である。この割合を採用する。
4.工場の家賃
製品売上高に家賃割合を乗ずる。
1,876,424千円×0.036=67,551千円
年額 67,551千円である。
67,551千円÷0.17=397,359千円
397,359千円と求める。
399,358千円
──────── = 0.213
1,876,424千円
397,359千円
──────── = 0.212
1,876,424千円
400,379千円
──────── = 0.213
1,876,424千円
土地建物価格
─────────
売上高
の算式である。
売上高
─────────
土地建物価格
は、土地建物を固定資産と考えれば、固定資産回転率と云うことになる。
1
─────= 4.70
0.213
固定資産回転率4.7倍と云うことになる。
土地 1,386,308百万円
建物 4,802,175百万円
計 6,188,483百万円
6兆1884億円
───────── = 0.205
30兆2256億円