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2564) 東京新宿の放射線量は0.0359マイクロシーベルト 2023年3月15日

 東日本大震災は2011年3月11日発生した。その4日後の2011年3月15日に東京電力の福島第一原子力発電所は爆発した。

 その爆発による放射線量の空中拡散放射線量は、広島投下原爆の29.6個分に相当すると、貴重な、かつ重要な数値を東京大学の児玉龍彦教授は、国会で発表した。その時、東京新宿の放射線量は0.809マイクロシーベルトであった。

 2023年3月15日は、東京電力の福島第一原子力発電所の爆発した2011年から12年経っている。現在はどれ程の放射線量なのか調べて見た。

 東京都安全健康研究センターは、現在も都内の放射線量を毎日調査している。

 この行為を知って、改めて調査研究者の行為に頭が下がる。

 2023年3月15日(水)のモニタリングポストによる測定値(平均)は、下記である。単位はマイクロシーベルトである。マイクログレイに同じである。
 ( )内は、1年前の2022年3月15日の数値である。

                足立   0.0297  (0.0299)
                江戸川  0.0407  (0.0422)
        江東   0.0374  (0.0378)
        大田   0.0325  (0.0334)      
        新宿   0.0359 (0.0367)    
        調布   0.0278  (0.0281)
        小平   0.0288  (0.0299)
        八王子  0.0334  (0.0317)
 八王子を除き、他の7地域のデータ値は下がっている。

 八王子のみ上がっている。何か八王子にはあるのか。

 各観察地は、下記である。
    新宿   新宿区百人町(健康安全センター)
        江東   江東区小海(産業技術研究センター)
    大田   大田区羽田空港内
    足立   足立区舎人公園(都立舎人公園)
    江戸川  江戸川区上篠崎(都立篠崎公園)
    八王子  八王子市南大沢(東京都立大学)
    調布   調布市西町(調布飛行場)
    小平   小平市中島町(薬用植物園)

 福島原子炉崩壊から12年経って、東京の放射線量は健康に影響の無い水準である0.03マイクロシーベルト台になっていた。

 下記に2011年3月15日前後を挟んで、毎年3月15日の新宿の放射線量がどれ程か記す。
                               最大         平均
     2011年3月13日    0.0383    0.0341
     2011年3月14日    0.0377    0.0341
     2011年3月15日    0.809     0.109
          2012年3月15日        0.0565        0.0502
          2013年3月15日        0.0507        0.0449
          2014年3月15日        0.0370        0.0338
          2015年3月15日        0.0359        0.0328
          2016年3月15日        0.0416        0.0320
          2017年3月15日        0.0458        0.0368
          2018年3月15日        0.0432        0.0372
          2019年3月15日        0.0417        0.0369
          2020年3月15日        0.0419        0.0365
          2021年3月15日        0.0403        0.0359
          2022年3月15日        0.0421        0.0367
          2023年3月15日        0.0408        0.0359

 福島原発崩壊から3年後に、東京新宿の放射線量の平均は0.03マイクロシーベルト台に低減している。安全数値になる迄に3年の時間が必要であった。

 2016年に最大放射線量が0.03マイクロシーベルト台から0.0416マイクロシーベルトになっている。2023年3月も最大放射線量は0.04マイクロシーベルト台である。

 最大放射線量が0.03マイクロシーベルト台から0.04マイクロシーベルト台になった2016年に何があったのか。

 2022年1月1日からの東京新宿の観測地のデータの最大放射量の推移を見て見ると、大半が0.04マイクロシーベルト台である。

 最大放射量が、0.06マイクロシーベルトを越えた日を記すと下記である。
       2022年08月29日    0.0720
              2022年10月05日    0.0652
              2022年10月06日    0.0612
              2022年10月07日    0.0654
              2022年12月06日    0.0607
              2023年01月15日    0.0606

 0.07台のデータが唯一2022年8月29日にある。
     2022年8月29日 最大0.0720マイクロシーベルト
である。

 0.04マイクロシーベルト台が普通状態であるのに、唯一0.0720マイクロシーベルトが、2022年8月29日に出現している。8月29日に何があったのか。新聞等のニュースにはなっていない。

 太平にあぐらをかいてのんびりしていると、とんでもないことが生じているかもしれない。とんでも無いことが生じているかどうかは、調べて見ないと分からない。

 新聞記者ょ、東京都安全健康研究センターに足を運んで、原因を調べ報道する新聞記者はいないのか。

 下記に、2011年からの上記表の放射線量の平均値グラフを記す。



2023年3月放射線量新宿




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  鑑定コラム2643)「児玉龍彦東大教授の衆議院委員会発言の国会議事録(2011年7月27日)」



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