2314) 東京新宿の放射線量は0.03マイクロシーベルト台になっている 2021年10月
鑑定コラム2305)「何故急激に武漢発新型コロナウイルス感染者は激減したのか」で、児玉龍彦東大教授の名前を出し、下記のごとく記した。
「コロナ感染者の急激な減少の現象について、唯一ウイルスの遺伝子の自壊作用を主張されているのは、東京大学の児玉龍彦教授である。」そして、「コロナウイルスの増加と減少の状況が正規分布化していることを考えると、私は児玉龍彦教授のウイルス遺伝子の自壊作用説に共鳴する。」と記した。
そして同コラムの参照コラムとして、鑑定コラム797)「0.06台マイクロシーベルトをなかなか割らない」を紹介した。
その鑑定コラム797)では、平成23年7月27日に衆議院の厚生労働委員会において、児玉龍彦先端科学技術研究センター教授の怒りの演説の内容を下記のごとく記している。
「その時同教授は、同委員会で驚くべき事実を発表した。
3月15日に福島原発で事故があり、その時に放射能が拡散された。その放射線量は、
「熱量からの計算では広島原爆の29.6個分に相当するものが漏出しております」
と教授は述べた。」
英科学誌ネイチャーは、児玉教授のこの日本の国会での政府の除染施策を批判し、放射性物質からの防護方法を提言した発言行動を高く評価し、2011年の科学関連分野で注目を集めた「今年の10人」の1人として児玉龍彦教授を選んだ。
2011年3月15日の福島原発の爆発は、広島投下原爆の29.6個分に相当し、東京新宿の放射線量は0.809マイクロシーベルトであった。
2011年から10年経っている。現在はどれ程の放射線量なのか調べて見た。
東京都安全健康研究センターは、現在も都内の放射線量を毎日調査している。
この行為を知って、改めて調査研究者の行為に頭が下がる。
2021年10月9日(土)のモニタリングポストによる測定値は、下記であった。単位はマイクロシーベルトである。マイクログレイに同じである。
新宿 0.0365 江戸川 0.0416 足立 0.0293 調布 0.0282 八王子 0.0333福島原子炉崩壊から10年経って、東京の放射線量は健康に影響の無い水準である0.03マイクロシーベルト台になっていた。
最大 平均
2011年3月13日 0.0383 0.0341 2011年3月14日 0.0377 0.0341 2011年3月15日 0.809 0.109 2012年3月15日 0.0565 0.0502 2013年3月15日 0.0507 0.0449 2014年3月15日 0.0370 0.0338 2015年3月15日 0.0359 0.0328 2016年3月15日 0.0416 0.0320 2017年3月15日 0.0458 0.0368 2018年3月15日 0.0432 0.0372 2019年3月15日 0.0417 0.0369 2020年3月15日 0.0419 0.0365 2021年3月15日 0.0403 0.0359