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851)飲食店舗の造作費は坪当り66万円

 飲食店の明渡し立退料の算定において、店舗造作費(厨房費を含む。以下同じ)は、考えなくてはならない項目であると述べた。

 では当該店舗の造作費がどれ程であるのかと知るには、どうすればよいのかと言うことになる。

 それは、当該店舗の経営者に聞けばよい。
 出店した時にどれ程の費用がかかったかと。

 見積書とか領収書が保存されていることが多いことから、それらで知ることが出来る。

 それらが全くない時は、工務店等の内装業者に見積書を作成してもらう事になる。

 造作費の把握の一つとして、柴田書店が発行している『はじめよう飲食店』(平成21年8月15日発行)に飲食店の造作費の実例が掲載されていることから、これより知ることが出来る。(その他にも雑誌で紹介されているであろう。)

 その工事費の一覧は、後記の通りである。

 14事例の造作費の坪当り単価は、17万円〜119万円である。

 平均造作費は、

      坪当り 66.3万円(標準偏差 31.84)

である。

 坪当り価格帯は、下記の通りである。

        10万円台     1
        20万円台     2
        40万円台     1
        50万円台     1
        60万円台     2
        70万円台     3
        90万円台     2
        110万円台     2
 
 最頻価格帯は、坪当り70万円台である。

 飲食店の造作費は、坪当り70万円程度の工事費がかかるようだ。

 例えば30坪の店舗面積で、造りは数寄屋造りで相当高級な飲食店とした場合、その飲食店舗の造作単価及び総額は、

        66.3万円+31.84万円×1.0≒98.1万円
98.1万円×30坪=2943万円

2943万円程度の造作費がかかるということである。

 上記の+(31.84万円×1.0)は、平均工事費に標準偏差の1倍の工事費の加算で高級造作工事費と判断したのである。

 もし並のレベルの造作であれば、−(31.84万円×1.0)として、

   66.3万円−(31.84万円×1.0)≒34.5万円

とすればよい。

 中級は66.3万円である。

 では、飲食店の造作の高級、中級、並のレベルはどう判断するのかということは、各自の「知ろう」とする常日頃の努力によらざるを得ない。
 誰も手とり足とりで教えてくれる訳ではない。


番号 店舗種別 所在 内装工事費万円 面積坪 坪当り単価万円
1 関西風うどん 東京都千代田区外神田 1800 28 64
2 ビアハウス 東京都国分寺市 1150 19 61
3 イタリア料理 東京都港区赤坂 2400 25 96
4 和食 福岡市中央区 510 12 43
5 中国料理 さいたま市浦和区 900 16 56
6 沖縄・中国料理 東京都渋谷区渋谷 1900 16 119
7 居酒屋 東京都中央区新川 870 12 73
8 野菜料理 東京都豊島区目白 600 21 29
9 居酒屋 東京都港区赤坂 850 11.5 74
10 イタリア料理 福岡市中央区 400 24 17
11 居酒屋 東京都品川区五反田 1700 15 113
12 フランス料理 東京都世田谷区富ヶ谷 2300 25 92
13 ラーメン 東京都品川区大井 340 4.8 71
14 イタリア料理 札幌市中央区 330 16 21
  平均   1146 18 66.3
  標準偏差       31.84


 鑑定コラム836)
「店舗明渡し立退料には移転先店舗の造作費は必要である」

 鑑定コラム859)「明渡し立退料の鑑定」

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