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1066)東京住宅地価は底を脱した(25年4月)

 東京の住宅地価が、底値を脱した。

 野村不動産の子会社の野村不動産アーバンネット株式会社が発表している『東京区部住宅地の地価動向』(平成25年4月)によれば、

     直近3ヶ月の変動率     +0.8%

である。

 直近3ヶ月とは、平成25年1月1日〜25年3月31日の3ヶ月である。

 直近6ヶ月、直近12ヶ月(1年間と云うこと)は、

     直近6ヶ月の変動率      0.0%    
     直近12ヶ月の変動率     ▲0.4%
    
である。

 この価格調査は、23区内58地点の住宅地の実勢価格によるものである。

 三軒茶屋に近い「世田谷区若林3丁目」の住宅地の価格を見ると、下記である。

        2012年(平成24年)1月   坪当り210万円
            4月   坪当り200万円(▲4.8%)
            7月   坪当り200万円( 0.0%)
            10月   坪当り200万円( 0.0%)
        2013年(平成25年)1月   坪当り200万円( 0.0%)
                4月   坪当り200万円( 0.0%)

 都内23区の住宅地58地区の値上がり、値下がり、横ばいの地区数を見ると、下記である。

                         上昇     下落     横ばい

    2012年 4月    4    13    41     2012年 7月    2    14    42     2012年10月    3     8    47     2013年 1月    4     4    50     2013年 4月    17     0    41

 それぞれの時期のDI値を求める。

 2012年4月は、

     4−13=▲9
          (▲9÷58)×100=▲15.5

▲15.5である。

 同様にして求め、まとめると、下記である。

    2012年 4月    ▲15.5
    2012年 7月    ▲20.7
    2012年10月    ▲8.6
    2013年 1月      0.0
    2013年 4月      29.3

 2013年4月は、DI値が29.3となった。
 0値をプラスに大きく突破した。

 DI値が0ということは、地価上昇時は「土地価格は天井」を意味し、地価下落時では「土地価格は底」を意味する。

 東京区部住宅地の価格は、底値を脱したと判断される。


  鑑定コラム945)
「土地総研と岐阜県不動産鑑定士協会のDI値の関係」

  鑑定コラム1054)「商業地価は値上り始めた(2013年1月)」

  鑑定コラム507)「不動産業の業況の分水嶺は2007年7月だった」

  鑑定コラム1055)「東京住宅地価が底に近づきつつある(25年1月)」

  鑑定コラム1083)「土地総研不動産流通業(住宅地)のDI値はプラスに(25年4月)」

  鑑定コラム1098)「東京住宅地価上昇地域は広がった(25年7月)」


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